2世の悩み~就職編(関西支社配属編①)

ついにきた、入社当日。
が何一つ覚えていない。確か社内研修は月曜から金曜の5日間で、
研修終了後は関西支社がある大阪へ移動したはず。
当時の研修なんてはっきりいって無い様なものだ。けど10年前だったら割と当たり前だったのかもしれない。※

研修終了後、私は空路で大阪へ向かった。
大阪へ行くのも始めてだったので、とにかく緊張していた。
不動産屋に向かい、家の鍵を受け取り自宅に向けた。
8畳の1K。
男一人には十分だ。
それから約5年の大阪での社会人生活が始まった。

赴任当時、本社での研修同様、細かい研修なんてものは無く、現場で学んでこいとしか言われなかった。
翌週には九州へ出張し、ずっと足を使ったローラーだ。
とにかく現場へ行き『これ買いませんか?』を繰り返していた。
なんとか案件を見つけ土日で提案資料を作成し、それをまた九州に持っていく。
それを数か月繰り返していた。
平日も残業していたが、土日も休日出勤をしていた。
ずっと会社にいた。
いや、むしろ率先して会社に行っていた。
大阪に友達もいない私にとってこれから知り合いになってくれるであろう先輩がいるところが
私にとって居心地の良い場所だった。
が、がむしゃらに動いても結果はすぐに出なかった。
自治体営業とはそういうものだ。
それなりの残業・結果の出ない毎日。悶々とした生活を送っていた秋頃。
突然あることを言われた。
引継ぎだ。

そう、自分が担当顧客を持つことになったのだ。

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