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食べていける話

先日父の誘いで
大学ラグビーを見に行った。

明治大学 vs   筑波大学

メンバーは
父と僕の他に、僕の妻と父の友人3名
全員明治大学卒だ。

ラグビーのルールが全くわからない僕は
なんとなーく試合を見ていた。
僕の周りの席は全員明治大学卒のおじさん達ばかり。

周囲の観客達の鼻息の荒さが目立つ
得点が入った瞬間、

おぉーー!

という、大歓声があがる。

僕はその空気に飲み込まれながらも
溶け込むように小さく歓声を上げた。

試合は無事明治大学が勝利。

その後、父と父の友人達と共に
近くのレストランに昼食に向かった。

席に着き
軽い自己紹介を終えた後
話題は大学スポーツの話へ

父の時代は大学スポーツがとても盛んで
野球やラグビーなど優勝がかかった試合になると教授が授業を休校にしてくれて
みんなで観に行ったらしい

時代だろうか
僕の時はそんなことは流石になかった。

そして一番盛り上がった話題が

「早稲田大学に落ちた」
という話題だ。

何故この話が一番盛り上がるのかというと

明治大学は早稲田大学の滑り止めの大学だからである。

つまり全員に共通しているのが

「早稲田大学に落ちた」

という点だ。

早稲田大学に落ちていない学生を探す方が難しい。

しかし、この話
一体何十年前からしているんだろう

彼らは60そこそこのおじさん達だ。

40年以上この話で盛り上がれることを考えると
早稲田大学に落ちるのも案外悪くないと
思ってしまう。

大学生活で出会った仲間と語るのに一生困ることのない話題を手にすることができる。

つまり飯を食っていける話ということか。

そんなことを思いながら
父達と共に
早稲田大学に落ちたという話でご飯を食べるのであった。

ああ、「飯うま」

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