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すぐに陽の目を浴びれなくても。

あの場に立つ、ということ

私の会社では半期に一度、全社の社員総会があります。二部構成になっていて、一部は受賞式、二部は懇親会です。

この一部の表彰式は毎回色んなドラマがあり、受賞者のスピーチは毎回すごく感動します。受賞者一人一人の壇上までの道のりをスピーチを聞きながら想像すると、胸がぎゅっと苦しくなるというか、心からの拍手と、お疲れ様ですという言葉と、感謝の気持ちでいっぱいに。そして、勇気や希望みたいなものをもらう気がして、とても尊い時間です。

その壇上に立つ人はやっぱりすごくかっこよく、自信が自然と溢れていて、より一層魅力的に見えます。

そして、私の会社の良いところが、受賞者がその場を借りてお世話になった方々へ感謝を述べる人が沢山いるのですが、それがまたすごく感動的で…。迷った時に上司のこの言葉に救われたとか、今は離れてしまったけど入社当時の上司に成長した姿を見せれて嬉しいとか、チームがいてくれたから頑張ることができたとか、、。

もちろん、壇上に立つために仕事をするわけでは決してないですし、あくまでもビジョン実現のために頑張るのですが、

表彰式で名前が呼ばれるということは、やっぱりみんなの憧れで、あの場で感謝を伝えられるということは幸せなことだと思います。そして社会人になって止まることなく日々走り続ける時間の中で、一つの節目のような、そんな機会にもなっているんじゃないかなと想像しています。

壇上を10回以上見上げる側だった

そんな私は、2017年10月の社員総会で初めて壇上に立ちました。当時は社会人5年半を迎えた頃で、同じタイミングで入社した9人の同期は続々と新人賞やベストプレイヤー賞、ベストマネージャー賞、そしてMVP賞を受賞していて、壇上からかっこいい姿でスピーチをしていました。

「今回こそは!」「今回無理だったらもう無理。。」と自分の名前が呼ばれることを切に願いながらも、気づけば10回以上、壇上を見上げる側でしかなかったです。

かつ、当時の私は社員総会を作る側でもありました。そしてなんならそのリーダー。総会のリハーサルで受賞者役として立つばっかりで笑、本番では立ったことがないという、そんな日々でした。

自分の中で決めていたこと

そんな形で、壇上に立てるまでは、悔しい気持ちでおかしくなってしまいそう(笑)なくらいだったのが正直なところでした。でもそれでも私は自分の中で決めていたことがあって、それは「腐らない、逃げない」ということでした。

1年目の営業から2年目ではディレクターに異動し、ゼロからの再スタート。営業の部署とは違って、キャリアの長い先輩しかいなかったディレクターの部署。何をやっても先輩には敵わず、教えていただくことばかりだでした。それはそれですっごく恵まれた環境で、今振り返ってみても毎日が刺激的で楽しかったです。でも当時は、同期や後輩の活躍に追い越されていく感が否めず、焦りでしんどかったこともありました。

でも、絶対に逃げたくなかった。たとえ陽の目が当たらなくても、腐らないということを決めていました。

そう思うことができたのは、そんな私の努力や隠しきれてない悔しい顔に気付いて、言葉をかけてくれる人が一人でもいたからだったと思います。そんな風に見守ってくれていた上司や先輩がいたから、腐らずに自分を信じて走り続けようと、絶対に逃げないし、いつか感謝の気持ちをスピーチで。。。と決めていました。

自分から諦めたらそこで終わり

ずっと頑張ってきているのになかなか名前が呼ばれない。成果を出しているのに評価されていない。もうこれ以上何を頑張ればいいのか、壇上に立てるイメージが全然湧かない。苦しい。受賞者におめでとうって思ってるのに悔しすぎて上手く言えない・・・。

そんな風に思っている仲間がもしいるならば、諦めないでほしいという言葉を贈りたいです。「努力」と「成果」と「評価」のタイミングはズレることがほとんどで、努力してすぐに大きな成果が出せることの方が少ないですし、さらにはそれがすぐに評価されることなんて、きっと稀。

むしろ、悔しいと思えているなら、そこまで頑張れていたということだから素晴らしいと思います。

きっと多くの人が、本当に一番しんどいときを乗り越えてから、本物の成果や評価を得ているんじゃないかなと想像しています。

何事も自分から諦めたらそこで終わってしまう。努力の仕方を変えながら、進む方向を正しながら、まっすぐに成果に向き合う。実行し続ける。きっとその先に、陽の目を浴びれる日があると信じて・・・。

でも本当に大切なことって

もちろん表彰されるということは素晴らしいことと思います。でも本当に大切なことはきっとそこではなく、「何のために働いているのか」ということだと思うのです。

自分と周りを照らし合わせて自信をなくしたり、落ち込んだり、逆に安心したりするのではなく、

未来のビジョンと今を照らし合わせて、そのギャップを埋めるために努力をしていく。あくまでも、理念ビジョンの実現のために働いているのだと。

横と比べる目の動きから、縦と比べる目の動きを意識して、短期成果にとらわれすぎず、長期視点で自分の仕事と向き合うこと。

本当に大きな成果、実現したい未来は、もっともっと先にあるはずだから。