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④話しことばが横行する文章にご用心

こんにちは!
今日は、文章に起こした時の日本語である「書きことば」と、日常的に人と話す時に用いる「話しことば」との違いや、あなたが書いた文章が話し言葉を多用したモノにならないように気をつけるべきポイントを紹介したいと思います。

書きことばとは、取引先や教授、目上の人に向けて送る文章や、新聞記事など要点を絞って簡潔に伝えたい場合に用いられる言葉で、日本語のきちんとしたルールに則って作文する必要があります。

対して、話しことばとは、友達と会話する時や小説、またキャッチコピーに用いられたりと、人間味のあり、スッと頭に入りやすい文章に仕上げます。

それぞれの特徴をさらってみると、時と場合によってその使い分けを行うことがベストだと分かりますが、もはや生活の一部となっているLINEやTwitter、instagram等の各種SNSでの慣れから、書きことばよりも話しことばを扱う機会がより多くなっているような気がします。

つまり、
「意識せずには書きことばを扱うことができない。」
「馴染み慣れない日本語を誤用していないか不安。」
という声が増えてくることだと思います。

書きことばは、刹那的に扱わなければならない日本語ではありませんが、接し慣れていないといざという時に困ってしまいますので、話しことばにならないよう、優先的に気をつけた方が良いポイントを紹介したいと思います。

恐らく、文章を書き慣れていない人が、文章を起こした時に読みづらくなってしまう原因は、「助詞」が抜けていることによる日本語の違和感だと思います。

文字以外の、イントネーションや表現者の表情、強調などの情報が得られず、また書き手と読み手の情報交換が行われない文章においては、少しの違和感があると途端に文章が難解に感じられ、
「どこで区切って読めばいいのかが分からない」
「主語が一貫していないように思える」
などの困惑を生んでしまいます。

そのため、書き手が文章を正確に起こすことの重要性は大きく、違和感の有無が文章そのものの質や、書き手の文章力を問う結果になるのです。

「助詞が抜ける」ことによる違和感は甚大で、さらに度々に登場機会が巡ってきますので、反復的に分かりづらくなってしまうこと請け合いです。

意識すべき点は一つで、主語の後の助詞、すなわち主語と述語がくっついてしまう場合です。

例えば
「人口減少しています」
という文において、減少するには人口ですので、人口と減少の間に「が」などの助詞を含ませる必要があります。

耳馴染みある「人口減少」という単語が頭に残り、読み手にとっては、文を一見した時に「主語」が発見できないという事態に陥ります。文章の理解のために、もう一度読み直して主語を探し出さなければならなくなるストレスを負わせてしまうので気をつけましょう。

他にも、文章が違和感を内包するケースは多く、「ら抜き言葉」「文章構造の複雑さ」「同じ単語の連用」「句読点の欠落」などがあります。
全てを記事にすると長くなってしまうので、記事を改めて筆を取ろうと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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