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Behind Design

このマガジンではプロジェクトが実際に世の中へ出ていく上で、「顔」となる301のクリエイティブ制作にスポットライトを当て、実際の事例から301のデザインの裏側をお伝えします。

私たちの仕事は、物事をゼロから設計していく新規開発型プロジェクトが多くを占めています。単にグラフィックや空間、イベントのプロデュースを担うだけではありません。事業やブランド、組織の意思決定プロセスなど、すべての物事が立ち上がっていくプロセス全体をデザインの対象だと捉えています。

今回は’’クリエイティブの裏側’’をお見せする前に、301という組織がデザインをする上で普段から大切にしているポイントを伝えていきたいと思います。


◾︎人のやりたいを実現する

301の案件は問題解決ではなく、誰かの「やりたい」を原動力にしたプロジェクトがほとんどです。そこで重要なるのは、自分たち自身も「やりたい」「発信したい」「関わりたい」など、プロジェクトに共感し意味を見出すことです。1人1人が熱量を持って関わることで、今までにない、新しく価値のあるプロジェクトを作り出していけると考えています。301は、個人にとって「意味」を持つ物事を、社会にとっての「価値」へと変換し、常に視点をアップデートできる場でありたいと思っています。


◾︎ 本質を追求する

301から生まれるプロジェクトは、0から1を作り出す新規事業が8割を占めています。
0→1の仕事とは多くの場合、クライアントに「こんなことがしたい」というイメージはあっても、それを叶えるための道筋は混沌としていたりします。
そのため、本当にそのプロジェクトに必要なものは何かを徹底的に話し合うことが必要であると考えています。クライアントの発案がそのプロジェクトのビジョンにとって本質的ではないと思えば、その提言をします。ただ降りてくるという仕事の仕方では、双方にとってよくないと思うからです。


◾︎ フラットな関係を構築する

本質を追求する上で、クライアントとされる人との関係性もフラットであることが重要です。
301では、忌憚ない意見を言い合う関係を作るために、プロジェクトの起点をどこかの会社の会議室で行われるオリエンテーションという場に置いていません。それ以前にオープンな場で飲食を共にしながら信頼関係を築くことが大事だと考えています。駆け引きなく「こんなことがやりたいんです」というビジョンを語る場こそが、本当に誰かが叶えたいミーニングフルな話し合いができる場であると考えているからです。
誰かの人生にとって、意味を見出せるものが’’良い’’デザインであると考える301だからこそ、プロジェクトに関わる全ての人と本音で話し合える関係性を大切にしています。

これらを踏まえて、301がクリエイティブ制作に落とし込む上で大事にしていることがあります。

それは、「シンプルであること」「奥深いものであること」そして「ちょっとのユーモアがあること」です。


Simple, Deep シンプルであること、奥深いものであること

301はシンプルに伝わることを目指してデザインをしています。『デザインはシンプルな方が良い』ということは、少し前から世のなかで徐々に認識されていることであもあり、デザインの基本と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、なんとなくシンプルであることが良しとされているから、そこに寄り添っているのではありません。301はコンセプトからゼロベースでデザインをしているからこそ、その本質をいかに「正しく」伝えるかということを突き詰められるのです。また、プロジェクトの目的に合わせて機能するばかりでなく、人の生活に本当に作用するものを目指しています。これが301の『シンプルで奥深いデザイン』です。

& A Little Humor ちょっとユーモアがあること

奥深いものをシンプルに伝える上で、301ではちょっとしたユーモアを入れ込みます。ここで言う「ユーモア」とは、笑いを誘うものではなく、人と人が繋がる間に流れるちょっとした機智、仕掛けのことを指しています。どんなに良いことを言っていたとしても、面白くない人の話は聞けないのと同じでで、例えシンプルで良いデザインだったとしても、それだけで人に興味を持たせることは難しいのです。小さな引っかかりを意図的にデザインすることで、見る人、手に取る人に気づきを与えプロジェクトや人生に意味を見出す人が少しでも増えるよう設計しています。

次回からは実際の事例をベースに、クリエイティブの裏側をお伝えいたします。お楽しみに!


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