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天日塩
2020年5月3日 23:54
先日、太宰治の『津軽』を久方ぶりに読んだ。前回読んだのは高校2年生のとき。授業中にこっそり電子辞書で文学を読むのが好きだった。内容は自伝の体を成した小説である。ところで、昨年のちょうど今頃、私は青森にいた。というのも、私の恋人が弘前の生まれで、彼の故郷へ行ってほんの少しその地を案内してもらっていたのである。1年も経ってしまったがその折の旅について綴りたく、弘前に想いを馳せていたところ『