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浮気されたのち、『愛とためらいの哲学 (著)岸見一郎』読了

今日は,
はじめて本の感想を書こうと思う。
読んだ本は、

『愛とためらいの哲学』
(著)岸見一郎

である。

彼女に浮気されて
恋愛について見直す機会を与えられた。

僕は頭がよくないので
本を読んで賢い人の意見を吸収したいと思う。

最近、特に困り事がなかったので
本を読んでいなかった。
いや、馬鹿だから自分のバカさに気づけていなかった。

君はバカだ

と現実世界でもわかりやすく説明してくれたのが
彼女の浮気であったと思う。

僕は、別れを告げることもできた。
上から目線な感じもキモいが許してほしい。

今は、関係を続けている。
なぜかって。

僕は彼女が大好きだからだ。
別れようかとも話し合ったが
やっぱり僕は君が好きで仕方がない。

いざこざがあっても
お付き合いしてくれている彼女には
たいへん感謝している。

浮気してくれてありがとう
と言いたくなるくらい僕は気持ちが落ち着いている。

当初は、
中出ししたろうか
ハメ撮りしてやろうか
台所で死んでやろうか

と考えていた。
ハメ撮りはしたいけれど
その他のことはもうしないことに決めた。

なぜなら、この本を読んで
自分のほんとうの気持ちに気付けたからだ。

僕が彼女をほんとうに
ほんとうに
ほんとうに
どう思っているのか

考えられたからだ。

いや、すでに答えは出ていたのかもしれない。

僕はそれに気づかずに
チグハグなことばかりするので
現実世界がバグっていったと思う。

何がバグだったのか
わかった気がする。

前置きが長くなったが
本の感想は次のようなものだ。




読了前、僕は何一つ間違ってはいなかったと
考えていた。
彼女に対して愛を表現していたと思うし。

手紙やプレゼント、
電話やライン、
いろいろと尽くせることはしていた
つもりだった。

彼女からの反応がイマイチではあったが
僕は僕にできることをしようと
できることは、
ぜんぶしてきたつもりだった。

でも、
僕は根本的なところを間違っていた。

根本が狂っていれば
どんなことをしても狂った幽霊に
取り憑かれてしまうのだろう。

もう一度言う。

僕は間違っていた。

やってきたことは、
彼女への愛を伝えるためではなく、

自分への注目を集めるため。

僕は、かまってちゃんだった。

前提としてあったのは、

僕が愛を伝えれば
彼女はそれに応えてくれる

だろうという期待。
いや、期待ではなく、支配だ。

その前提が出てくるのは、

他人はコントロールできる

という前提の前提があったからだ。


おさらいしよう。

以前持っていた
間違った僕の考え

・他人はコントロールできる
・自分が与えたら相手はそれに応えてくれる

浮気されて

という言い方も何かムカつきやしないか。
彼女が浮気したと言えばいいものを

浮気されちゃってさ

ってどこか被害者意識があるんだよ。
あたかも彼女を支配していて
勝手に暴走した感が言葉に滲み出てる。
自分の問題を棚に上げてる感じがキモい。

彼女は僕のいうことを聞く
ロボットじゃないんだ。


ダメだなぁ。
なにかカッコつけようとして
読書感想文が書けないよ。

チグハグでごめんなさい。

「あなたにこれだけのことをしたのだから、その分、返してほしい」と要求するとすれば、これは取引であって、恋愛とはいえません。

岸見 一郎. 愛とためらいの哲学 (Japanese Edition) (pp.111-112). Kindle 版.


僕と彼女は遠距離恋愛している。
付き合った当初はそれこそラブラブだった。
距離が離れているので会うのは数ヶ月に
一回だ。

会っていない間、
僕は次のようなことを考えていた。

「どうせ彼女は浮気している」

と。
根拠があったわけではないが
そう思うことで実際に浮気された時の
ダメージを和らげようと考えていた。

実際は、

自分に自信がなくて
フラれたとしても
浮気を言い訳にできる
自分はいい男なのに
魅力的な男なのに
浮気した彼女が悪い

と他人任せの恋愛をしていた。

責任の所在を明確にせねばならぬ。

僕はバカで自信のない自分を
ただただ守るために
言い訳を探していただけだ。

自分は悪くない
悪いのはあいつだ

と。

そうだそうだよな。

僕は自分で自分に責任を
とって見せている風を演じるのが
得意であったではないか。

いつも背伸びして
褒められることを演じて
承認欲求の塊で。

借金もそうだろう。
ニートなのもそうだろう。

可哀想な自分を演じることで
自分の日々の行いに目を向けず
他人の責任で生きてきたからじゃないか。

言い訳探すのが上手くなっただけで
ちっとも成長していない。

youtubeを見てダラダラと時間を過ごして
一人の時は、だらけて
みんなの前では凄そうなやつを演じる。

そんなやつ、誰にとって魅力的なんだよ。

かっこいいやつは、

自分で自分の責任はとるんだ。
恋愛も仕事もお金も。

僕は彼女に嫉妬していたんだ。
キャリアを順調に重ねて可愛い君に。
嫉妬というとカッコわるいから

どうせ浮気してるでしょ

と強がっていただけだ。

なぜ嫉妬するかって。

自分に自信がないからだよ。

自分を愛していないのではないかと想像し、それを裏付ける証拠を想像することです

岸見 一郎. 愛とためらいの哲学 (Japanese Edition) (p.60). Kindle 版.

まさにこれなんだ。
僕が陥っていた病は。



もっと僕に関心を持ってほしい。
と思っていた。
もっと僕の素敵な理想論や
イケメンの顔立ち、クンニリングスのうまさなど
にもっと関心を持ってほしい。
もっと僕の体調に関心を。

だから嬉しかったんだ。
自分の体調が崩れると、関心を持ってもらえると
思って。
ラインのネタになるじゃない。

でもそれは自分に自信がないから

不安で相手に気を引いてもらうための
演技だったんだよ。

もし、自分がほんとうに魅力的な日々を
送っているのなら

勝手に向こうから
聞いてくるさ。

関心がないってことは
自分はそこまでの人間。

それをまずは認めよ。

輝いているモノは、
自分からアピールしているか。

いや、ただそこに立って
自分の役目をこなしているだけだ。

気を引こうとすらしていない。

だから僕もそういうふうになりたい
と思った。

自分に

素直に

正直に

生きる。


先に決めろ。

すべての事象は
言い訳にもなるし、
やりがいにもなる。


ですから、

今は愛する人がいるのであれば、

先のことを思って不安にならず、

日々よい関係を築く努力をしましょう。

そのような努力をすることが生きる喜びになるのですから。

岸見 一郎. 愛とためらいの哲学 (Japanese Edition) (p.184). Kindle 版.

あ、そうだ

彼女にラインを返そう


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