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エッセイ:手帳問題

 ふらっと入ったショップには、2024年の手帳がずらりと並んでいた。そうか、もうそんな時期か。
 気付けば12月もあと半分。年が明けるまでリアルに「もういくつ寝ると…」状態である。うわ、きっつ、早すぎん?

 来年の手帳はまだ買っていない。どうしようかな。どんな手帳にしようかな。
 実はこれ、かなり難しい問題なのである。
 というのも、私は「手帳を活用する」ということがおそろしく苦手な人間なのだ。

 学生時代はわりと上手に使っていたと思う。高校生の頃は、ムーミンの手帳をつかっていた。マンスリータイプで、ムーミン谷の仲間たちのイラストがたっぷり描かれているもの。試験とか、提出物とかの予定をびっしり書き込んでいた。
 大学では、シンプルなものを選んだ。マンスリーと、ウィークリーのページがあるもの。これも提出物やサークルの予定を書き込んでいた。邦楽部(和楽器サークル)に所属していて、合奏練習の予定が分刻みだったりしたので、ウィークリーのページもかなり使っていたと思う。引退してからはマンスリーのところしか使わなくなったけれど…。

 問題は社会人になってからだ。全っ然、活用できていない。
 社会人こそ、予定の確認が大事じゃないの?と思うでしょう。そうなのです。だからこそ、使わなくなったのです。
 会議やら何やらでいろいろと予定があるので、いちいち手帳を開いて確認するのが煩わしい。だから、卓上カレンダーに書いたり、付箋にメモしてデスクやパソコンに貼ったり、というのががメインになっている。すると、そこでチェックできてしまうからますます手帳を使わなくなる…、という悪循環。
 それで困りはしないんだけれど、付箋なんかは書いてある予定が済むと捨ててしまうから、なんとなく寂しいというか、記録ができていない気がするというか。
 要するに、手帳を上手に活用してる人って、シンプルに憧れるんです。
 付箋まみれのデスクじゃなくて、手帳にすっきりまとめたい、ってわけ。
 それに、2024年は創作も頑張りたいから、公募のスケジュールとかもしっかりしておきたいし。

 とはいいつつも、どんな手帳にするかもまだ決まっていないんだよなぁ。
 SNSで手帳を紹介しているのを見てイメトレしたりはしているけども…。2月くらいには飽きてしまいそうで心配である。
 近々、のんびり手帳探しでもしますかな。





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