べいぐる

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自分で生んだ人生の相棒 ~ 息子が創った世界に母親として生きる

先日、子供と初めて一緒に植物園に行った。植物園に行くなんて、普段はあまり思いつかないことだけれど、その日は何となく息子と過ごすのにぴったりな場所だと思った。 彼は一歩一歩、大きな植物に驚きながら進んでいき、ある時は彼を見つめながら花に匂いを嗅ぐ私を見て驚き、またある時は私の手を引いて、未知の虫を見つけた時の恐怖と興奮を共有してくれた。それはまるで新しい世界を一緒に発見しているかのようだった。 私たちはその後、一緒に木陰で昼食をとり、息子は昼寝の時間になると私の腕の中で眠り

    • 『ママ、なんで僕が好きなの?』という質問への正答。もしくは、この親馬鹿に名前を付けるとしたら『幸せ』としよう

      小学生になる前くらいまでの子どもにただ一つだけ、毎日伝えた方がいいことがあると思っている。それは子どもに対して、無条件で「大好きだよ」と言うことだ。この「無条件で大好きだよ」は、実は我が家では毎日のように飛び交うフレーズで、ある意味では家族の愛情バトルの切り札になっている。 我が家では毎日「大好き対決」をやっていました。「ママは◯◯くんが大好き!」「パパは△△ちゃんが大好き!」と、愛情表現のゲームが始まると、子どもたちはキラキラした目で喜んでいました。その笑顔を見ると、親と

      • 「パパが心配だったから」:パパとママの子育て論の向こう側

        今日は我が家で起きたちょっとしたドタバタ劇についてお話ししたいと思います。親として、「我が子が元気に帰ってきた」―これほど安心する瞬間はありませんよね?私にとってもそうなんです。 しかし、先日、その「安心」が一瞬で「驚き」に変わりました。我が子が保育園から帰ってくるはずが、一瞬にして「マラソン選手」が我が家に突然現れたんです。 なんと、保育園に通う娘が家までの帰り道を一人で走ってきてしまったのです。我が夫が体調不良で寝ているのを知った娘が、何故か超人的なスピードで家まで走

        • 一緒にやる?やらない?:子どもの自立を見守るお片付け作戦

          先日、リビングの「お片付けタイム」を導入するという秀逸なアイデアが頭に浮かびました。一見、これは「一緒にやる」ことの素晴らしさを実践する方法のように見えますが、実際はそうではありません。 昔は、片付けをせずに寝室へ直行して、次の日に夫に散らかった部屋を見て彼にイライラして、それから自己嫌悪に陥るというループが続いていました。そこで私は思ったのです。自分で片付けるなんてもったいない。この片付け作業、それが子どもたちの新たな遊びになるんじゃないかと。 そこで「お片付けタイム」

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          傾聴力を再評価しよう:「No」でも「いいね」でも無い第3の道

          ある日、あなたの子供がとても興奮して帰ってきたとしましょう。「お母さん、お父さん、今日学校で一番早く走ったんだよ!」と彼は得意げに話します。そんな時、あなたはどう答えますか?多くの親ならば、微笑みを浮かべて「いいね!」と言うでしょう。それは、我々が愛情を示す方法の一つですからね。 しかし、その「いいね!」の裏で、子供たちは無意識に何を感じているのでしょうか?私たちは、親として子供の成果を称えることは大切だと教えられますが、その「いいね!」が時折、プレッシャーを与えてしまうこ

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          兄弟値引き: 学童クラブの経済学から見る親と子の絆 と 社会のつながり

          子育てをしているあなたはきっと経験があるでしょう、夕方のお迎え時の大混乱。そんな中で、指導員の鈴木さんがあなたに向かって微笑みながら言いました。「お二人ともご利用いただければ、兄弟値引きがありますよ!」一瞬で混乱の渦の中に微かな光が差し込みました。 なぜ学童クラブは兄弟値引きを提供するのでしょうか?それはまるで、映画館でポップコーンと飲み物のセットを購入するのと同じような理由からです。みなさん、セット料金はお得だと思ったことはありませんか?そう、それと同じです。兄弟値引きは

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          僕らの「ぞうきん革命」:小学校のサプライチェーンが進化する時

          革命前夜 昔から小学校の風景といえば、子供たちが一生懸命教室を掃除する様子。そこには必ずといっていいほど、彼らの手元には自宅から持ってきた「ぞうきん」が存在します。しかし、その風景には一つ、大きな問題が潜んでいました。それは、「ぞうきん供給」という重要な問題です。 毎年度の始め、各児童は家庭からぞうきんを持ってきていました。「ぞうきん革命」の勃発以前、ぞうきんのサプライチェーンは、まさに「百花繚乱」の世界でした。各家庭がそれぞれの方法でぞうきんを準備し、各児童がそれを年度

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