ドラムの神々に学ぶ 第5回 リンゴ・スター

世界の名ドラマーを紹介する「ドラムの神々に学ぶ」。第5回はリンゴ・スターです。
The Beatlesのドラマーであり、2019年現在、78歳で今もなお現役。プロアマ問わず多くのファンを魅了し続けています。

「賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ」という言葉があるように、ドラムの神々が残した軌跡を追いかけ、賢者を目指しましょう。

それでは行ってみましょー!


リンゴ・スターのプレイスタイルを簡潔にまとめると…

①セッティングは普通、でも実は左利き
②見かけによらず豪快かつパワフルなプレイ
③テクニックよりタイムとフレージング重視
④ボーカルも務める=ボーカルの気持ちを汲むプレイ

ではひとつずつ解説していきましょう。


①セッティングは普通、でも実は左利き

リンゴは左利きなのですが、セッティングは普通に右利き用で、オープンハンドでもありません。つまり普通に右利きの人と同じように叩いているのです。でも左利きだからか、たまに右手スタートで叩くフレーズを左手からスタートしたりします。その結果、独特なフレーズが生まれ、曲に彩りを与えています。


②見かけによらず豪快かつパワフルなプレイ

というのもビートルズのデビュー当時は音響設備が貧弱でした。なおかつビートルズはアイドルですから、ファンの声援(悲鳴?)が凄かったのです。フルスイングしないとバンドメンバーにすら音が聴こえないくらいだったようで、当時のライブ映像を観ると鬼気迫るプレイを確認出来ます。

③テクニックよりタイムとフレージング重視

正直言ってリンゴはテクニシャンではありません。しかしタイムは良いです。リンゴをヘタだと言っている人は、タイムという概念を知らない人だとすぐ分かってしまいます。
肘主動、プルビートで両手ともフレンチグリップが基本。心地良いタイムでリズムを刻みます。


④ボーカルも務める=ボーカルの気持ちを汲むプレイ

正直歌は上手くありません(笑)。しかしボーカリストとして、観客を楽しませ幸せにする術を持っています。

そのテクニック、ボーカリストとしての立ち位置をドラムプレイに応用。どう演奏すれば歌いやすいかを第一に考え演奏しています。
「俺のベストドラマーはリンゴだ」と言うプロミュージシャンが多いのも納得です。


以上、リンゴ・スターの紹介でした。いかがでしたか?
リンゴ・スターに興味が湧いたら、YouTube等でぜひプレイを観てくださいね。
それではまた次回をお楽しみに! お疲れ様でしたー!




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