ドラムの神々に学ぶ 第24回 ジンジャー・ベイカー
世界の名ドラマーを紹介する「ドラムの神々に学ぶ」。第24回はジンジャー・ベイカーです。Cream、Blind Faithのドラマー。偏屈な性格にド派手なプレイで圧倒的なカリスマ性を誇る、ロック界のレジェンドです。
「賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ」という言葉があるように、ドラムの神々が残した軌跡を追いかけ、賢者を目指しましょう。
それでは行ってみましょー!
ジンジャー・ベイカーのプレイスタイルを簡潔にまとめると…
①元々はジャズドラマー
②ロックにツーバスを持ち込んだ男
③水平セッティングから繰り出されるハードヒット
④アフリカンミュージックにも精通
ではひとつずつ解説していきましょう。
①元々はジャズドラマー
ジンジャーは元々ジャズバンドのドラマーとして活動しており、師匠もジャズドラマー。その経験やスキルをロックバンドに持ち込んでいます。
特徴的なのがドラムソロで、曲によっては10分近くソロを叩きまくる、エネルギッシュなプレイが持ち味です。
②ロックにツーバスを持ち込んだ男
意外かもしれませんが、最初にツーバスを取り入れたジャンルはジャズです。ジャズドラマーのルイ・ベルソンが最初だと言われています。
そのツーバスをロックに取り入れたのはジンジャーだと言われています。ツーバスによって新しいアイディアが生まれ、ロックドラミングは飛躍的に進化していきました。
ジンジャーのロックに対する貢献は、非常に大きいものです。
③水平セッティングから繰り出されるハードヒット
ジンジャーはセッティングも特徴的で、タムが水平にセッティングされています。これはジンジャーが肘主動である証拠でもあり、パワーを出しやすいように考えられたセッティングです。
かなりのハードヒッターですが、Cream時代は周りの音が大きすぎて、それに対抗するように頑張って叩いていたのが真相のようです。
プッシュビートですが手足のタイムが揃っているため、転がるようなスピード感を覚えるグルーヴになっています。
④アフリカンミュージックにも精通
ジンジャーはジャズ、ブルース、ロックと、それぞれのジャンルで活躍し、自身のバンドではアフリカンミュージックを取り入れるなど、新しい音楽制作にも積極的にチャレンジしています。
私生活では偏屈で気難しい人柄だそうですが、2016年の「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」に於いて、第3位に選ばれる程のカリスマ性を誇り、今でも影響を与え続けています。
以上、ジンジャー・ベイカーの紹介でした。いかがでしたか?
ジンジャー・ベイカーに興味が湧いたら、YouTube等でぜひプレイを観てくださいね。
それではまた次回をお楽しみに! お疲れ様でしたー!
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