見出し画像

俺たちは我慢してきたんだから、お前らも、っていう世代間|誤《・》継承はもう、いりません。

がっこうは
がまんすることを学ぶところなのかな?

ゆりかご上がりの無防備な6歳児たちに
できないところ 指摘され放題
針のむしろみたいなとこに放り込んで
心の表皮を厚くしろと
まだ仰せになるか?

しゃかい・・・に出た時 困んないように」と
大義名分を掲げられて
大人に都合のいいアクションをした時に飴
大人に都合のわるい行動には鞭
そうして
モノトナスな軍隊の一員よろしく
工場生産的産業に適した労働要因として
育てられる・・・・・のを
小さなお口をピーチクひらいて
待たせるの?

否、
工員のしごとを
AIがかっさらってくれる時代は
もう鼻の先

偉そうに知識を享受するせんせいも
沽券にかけて常識をモラハラ気味に唱える先生も
もう不要

時代の寵姫は唄う
「失せろ お前はお呼びではない」

 ♭♭♭

かていは
世代間の心の傷を鎖にして
若い世代をまた 縛りつけるところなのかな?

自分自身の子ども時代の 癒えない愛情の傷に無自覚に
より弱い存在で
なのに無条件の愛を向けてくれるわが子に
核家族の密室で
しつけの名の下に
小人さんに芽生えた自我を
青田刈りのようにして
年長者のいいようにかたちづくるのか?

そうして
思い通りにならなかったなら
愛情を取り上げ
人格を否定する言葉を投げつける
そういう行いが
許される場所なのか?

”ちがうちがう、
そうじゃ そうじゃない”

令和の親世代は
情報化社会の恩恵を
自分の指先で取りに行くことができる
己に足りないものを 他人のせいにしつづけず
先人や隣人と手を携えながら
正していくことができる

そうして
自分より弱いものに エネルギーを振り分け
ほんとうの意味で
子どもを育てる・・・・・・・ことができる

 ♭♭♭

私たちのしてきた我慢を
AIはサマーウォーズ的に
不要にしてくれる

個々の心の成熟度は
仮想世界で可視化され
皆の心の海の深いところの声を
クジラに乗った歌姫が
響かせる

世代間の誤継承をする場は
もう要らない

阿頼耶識のパンドラボックスは
もう ひっくりかえった
ウッディもイヴもロークも黄色い帽子のおじさんも
それぞれのプログラムで起動している

あしたの家に棲む子どもたちに祝福あれ



16AUG2024



後記:

❁ 岡田尊司先生の『マンガでわかるパーソナリティ障害 もっと楽に人とつながるためのヒント』(光文社、2021年)を読んでいて、主人公たちが呈する痛々しい行動と、それを紐解く解説に涙しながら、降ってきた詩編です。自分にも重なる部分が、少なからずある。後半の家庭部分は、猛反省と自戒を込めて…、です。

❁ ヘッダーの画像は、 yumi さんからお借りしました。
"a whale of a time" という表現に初めて出会い、感激しました。

投げ銭は、翻訳の糧になります。