見出し画像

試される大地、北海道:帯広編

こんにちは。まっちょです。20代後半に差し掛かっても自分が朝方なのか、夜型なのかわからず、四苦八苦の日々を過ごしています。

今回は前回に引き続き、北海道のお話です。帯広について書こうと思います。

日勝峠を越えて


新千歳から帯広に行くには、高速を使うと約160km、下道だと180kmほどで、Google Map上だと前者が2時間半、後者が3時間ちょっとと表示されます。ですが、北海道は郊外に出ればほぼ直線で信号もないので、高速だろうと下道だろうと対して到着時間に差がありません。であればせっかくなので景色をゆっくり楽しんだり、途中停車がしやすい下道で行った方が旅感が増すので、下道で行くことにしました。

新千歳から帯広に行くには、日高峠と日勝峠という山を越える必要があります。雪はあるというものの、路面はほぼ溶けていて一般道とほとんど変わらない状態だったので拍子抜けというか、十勝平野方面は雪が降らないのか?と、銀世界を求めてきた手前少し心配になるくらいでした。(山道に雪がなかったので運転しやすくてよかったのですが)

道の駅で一服して更に東へ進むと日勝峠に入ります。この辺りが兎に角トンネルが多いし、直線だったり長かったりするので非常に眠たくなります。

日高峠の途中にある道の駅
近くにスキー場があるからか、この辺りから積雪量が増えていく

そこをグッと堪えて峠の頂上を越えると、空がひらけて十勝平野を見下ろしながら下ることができます。山の影に隠れていた太陽が目の前に現れて、青白い雪が黄金色にキラキラ輝きます。

日勝峠から見える煌めく山々
展望台入り口

山頂を過ぎると日勝峠展望台駐車場が見えたので、車を停めて雪に埋もれた階段を登りました。ギュッギュッと新雪を踏み鳴らしながら登り切ると、広大な空と平野が目の前に現れます。

白と青の十勝平野

手始めに雪を空に投げてみました。

新雪はこんなにも軽くて、眩しいのかと羨ましくも思いました。

北海道といえばスープカレー

峠を越えて平野に入った頃、時刻は正午前。程よくお腹が空いてきたので、帯広でランチにすることにしました。十勝平野は牛トロフレークという、いわば牛のネギトロのようなグルメが有名です。

しかし、外の気温は氷点下を下回っていたのと、雪ではしゃいだせいで体が冷え切っていたため、兎に角温かいものが食べたくなりました。そうなればやはり北海道名物スープカレーではないでしょうか。教えてGoogle先生〜。

帯広 スープカレーと検索すると、食べログなどのサイトでおすすめ一覧が出てくるし、どれも美味しそうで選べないので、地図で目に留まった”カリー&カフェSAMA”さんに行くことにしました。

駐車場に着くとほぼ満車で、寒い中お店の外で待っているお客さんがちらほらいました。とはいえ雪が少なくて、やはり北海道に来たという実感がまだ湧きません。早くカレーを食べて北海道を感じたい。

駐車場での一枚

回転率が早く、5~10分ですぐに呼ばれました。店内はHPに書いてあるとおり南国風の作りで、食べる前から既に体が温まってきたような気がしました。メニューが豊富な上にスープのベースを5種類から選べるので、どれにするかとても迷いつつ、ここはおそらく王道?のチキンベースのザンギ野菜カレー中辛を選びました。

北海道産野菜がたっぷり

カレーとチキンの匂いが香る湯気と、色鮮やかな北海道野菜が食欲をそそります。まずはスープを一口・・・うまい!!!実はスープカレーに偏見を持っていて、どろっとしたカレー以外認めていなかった私ですが、一口で確信しました。これはハマる!!!

鶏の出汁が効いたスープは、普段口にするカレーとはジャンルが違いますね。これはれっきとした”スープカレー”というジャンルなのだと認識させられました。続いてピーマンを食べると、すごく甘みがある。北海道産だからなのか、煮込んでいるからなのかはわからないですが、兎に角自然な甘みと、スープの辛さが絶妙にマッチしていて、スプーンが止まりません。黙々とスープ、ライス、野菜、スープ、ライス、野菜、たまに水、というループを繰り返していると、あっという間に完まく(ラーメン業界用語で、スープも平らげて器の底が見える状態にすること)してしまいました。中辛でも結構辛くて、苦手な方は辛さ控えめで注文する方が良いかもしれません。個人的には、ボリューミーで野菜も取れて、辛さで体が温まったのでとても満足でした。

ハルニレの木

北海道らしいご飯を食べたら、次はやっぱり北海道らしい風景を見たくなりますよね。帯広にはうってつけのスポットが近くにあります。

北海道は目的地まで大体直線

北海道に行くと距離感覚がバグるので、片道50分なんかもはや部屋着でコンビニに行くくらい近くに感じます(白目)。北海道は本州に比べて日照時間が短いので、早足で向かいます。暮れなずむ空を背に車を走らせると、”ハルニレの木”という標識が現れます。川沿いを走ると駐車場があるので車を停めました。

駐車場には可愛い建物があります
テンションが上がって撮った人生初の自撮り
大正ロマン感ある水門

河川敷に降りると、ポツンと木があります。これがハルニレの木です。

ハルニレの木

ここは逆光の朝日越しに見るのが綺麗らしいのですが、夕方に見るのも少し哀愁があって綺麗でした。一つ残念なのは、侵入禁止の看板があるのに、中に入って撮影している海外の方がいた点です。このような人たちの影響で、撮影地域がどんどん規制されていってしまうのは切ないですね。

陽も落ちて急激に寒くなったので、その場を後にして帯広に帰りました。

北海道編は次回か、次々回まで続きます。次回は釧路、阿寒での旅を書こうと思います。


インスタグラムに旅の写真をアップしているので、よければご覧ください。
instagram : https://www.instagram.com/matsuchiyo8823


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?