【自分を許す日常】マッサージに行ってみた

いつものことながら、ソファに横になって天井を見つめていた私。

相変わらず頭の中でぐるぐると様々なことを考えていたけど、
思い立ってマッサージを予約してみた。

迷いなく、一番安い15分コース。

予約ボタンを押して、「完了」の文字を見た時
内心とてもドキドキして、手に少し汗をかいた。
なんだか、しちゃいけないことをしてるようなドキドキ感。

仕事を辞めてから、
自分が「楽しむこと」や「心地よいことをすること」イコール「悪いこと」
という考え方から抜け出せない。

たとえば調子が良い日にえいやっ!て思い切ってカフェに行ったとしても、
そこはかとなく罪悪感がつきまとう。

店員さんにオーダーする時も
「申し訳ありません泣」って心の中で思ってるし、
生産性のない私がお金を使ってしまった
などの考えがボヨーン、ボヨーンってオバケみたいに浮かんでくる。

こころの表面の部分で楽しむのは悪いことじゃないって思い直してみても
ドロドロした中心部分から、
仕事もしてないくせに…!
みんなが頑張ってる時間に自分だけ楽しんで…
とかの感情?考え?が湧き上がってくる。

もはや自分が自分にかけた誰得の呪いである。
ヒィー!!コワすぎぃ!!!


いつかの診察で、病院の先生に問いかけられたことがあった。

"もし仮にうつで休んでいる友達がいたとして、
自分が働いている最中に、その子がカフェでゆっくりしていたら、仕事もしてないくせにっとか、自分だけ楽してとか思いますか?"

…………ッ
もちろん本人には絶対言わないけど、
ひょっとしたら、ちょっとはそういうこと頭をよぎっちゃうんじゃないの?私。

性格が悪すぎて、心が狭すぎて、絶望だ。

もしかしたら自分の思う「歪んだ正しさ」で、
人を傷つけてしまったこともあったんじゃないかな…。

今も変わらず周りにいてくれる人たちは
こんな未熟すぎる私とこれまでずっと一緒にいてくれたのか…

いろんな思いが巡り、先生の前でボロボロ泣いた。

***

そんなわたしが今回1年以上ぶりに、マッサージを予約してみた。

マッサージ行かない人からしたら、割と行ってるじゃんて感じかもしれないけどさ。
仕事してた時は、マッサージに行くのがたまのご褒美で至福の時だったわけなんです。

店舗が入っているビルの前に到着し、ふと頭をよぎる不安…
〈以下、私の勝手な空想です〉
スタッフさん
「肩がこっていらっしゃいますね〜、普段PCを長時間使われるお仕事ですか?」

「すみません泣、何も仕事してないです泣」
※空想終了

入り口の前で足が止まってしまった。

今noteを書いている私がその時を振り返って思うのは、

マジ考えすぎだよ、キミ
ちょっと落ち着きたまえ

でも予約時間は迫ってるし、
なかばヤケクソになってお店へ。

結果
スタッフさんはとても丁寧で優しく、
控えめに言って最高な時間でした。

今回は首肩まわりをやっていただいたんだけど、
ギュッて凝り固まってたところの、繊維1本1本がジワワワ〜ッてほぐれていく感覚。
自分が毛糸で編まれた人形だったら、肩の部分毛糸にもどってるね!(えぇ)

私の表現の異様さはさておき、
人の手って本当にあたたかくて心地よくて、
目にやわらかなタオルをフワッとのせてもらってたんだけど、
その下でちょっと涙ぐんだ。(大丈夫か笑)

会社員時代のご褒美として行った時に比べたら、とても短い時間だったけど、
身体はもちろん気持ちまで軽くしてもらったような、心に残る施術だった。


ちなみに心配していた、仕事を含め日常生活に対する質問もなかった。
というか、もしそういった質問が投げかけられたとしても、
向こうとしては私が思っているような意図はないよね。

いつも自分を苦しめてるのは自分。

よくメンタルに関する読みもので、
自分を許しましょうってアドバイスを見ることがあるけど、
なんて難易度が高くて尊いスキルなんだと、最近思う。
でもこれができたら、生きてるうちに見る景色も、湧き上がる感情も
今より豊かになる気がする。

そして人にも優しくできる気がする。

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