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マスターズ甲子園。②

マスターズ甲子園の概要や各大会のキャッチコピーはこちら→『マスターズ甲子園。①』

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甲子園の本大会は、102回大会にコロナ禍によって春夏連続の中止となっている。
戦争が激しくなった1941年~1945年、夏の大会は中止になっているが、春夏連続の中止は史上初である。
(余談だが、私の祖父は1941年に本大会出場が決定していた高校球児である。
祖父についての記憶もいつか書きたいと思っている。)

すなわち、全国の高校球児102回生は、甲子園を目指すことすら叶わなかったのである。
2021年の第18回大会以降は、その102回生が出場し、念願の甲子園の土を踏んでいる。

現役高校生が本大会にも出場し、同時にOBもマスターズ甲子園出場を決める学校もある。
また、現役が甲子園出場していないが、OBがマスターズ甲子園で初出場しているケースもある。

出場枠は毎年変動しており、2~3年に1回出場枠が割り当てられているようである。

試合のルールは、9イニングor1時間30分の時間制。
一瞬でも野球部に在籍したことがあれば出場OKで、女子の出場も認められているようである。
しかしプロは勿論のこと、学生・社会人でも現役選手の出場はできない(女子も同様)。

3回までは34歳以下、4回以降は35歳以上の選手が出場する。
投手は27歳以上で、登板回数は計2イニングまでという制限がある。
この制限がまた試合を面白くする。

ボテボテのゴロをトンネルしたり、1塁から2塁の間で足がもつれたり、代走で78歳のお兄さまが出てきたり。
6→4→3のダブルプレーが成立すると拍手が起こる。
強いライナーを捕るとどよめきが起こる。
おじさんがたちはベンチに戻りながら笑って言う。
「グラブ出したら入った~」「まぐれやろ」
真剣に、笑顔で楽しんでいるおじさんたちの姿を見ると、こちらも笑顔になる。


弟1号は、コロナ前の2017年第14回大会とコロナ後の2022年の第19回大会に出場した。

私は幸運にも、コロナを挟んで2回のマスターズ甲子園を観戦することができた。
コロナ禍前後で、大会の様相は大きく変わった。それについて、記憶を頼りにここに記したい。


2017年はボランティアの吹奏楽応援があり、大会ボランティアの方と思われる方々が、メガホンを持って大声で応援していた。
恐らくその高校とは縁もゆかりもないボランティアの方々が、おじさんたちのプレーに大きな声で応援する姿。
それは「若者の単なるお祭り騒ぎ」だとかそんなものではなく、「甲子園」を忠実に再現し、おじさんたちの青春に華を添える真剣な応援だった。
スタンドからの応援はおじさんたちの青春でもあり、ボランティアの方々の青春そのものでもあったように思う。


第14回大会ではグラウンドレベルで撮影が許可されるチーム撮影員が2名登録できた。
私はそのうちの1名として登録していただき、3塁側グラウンドから撮影をさせてもらった。
使いこなせていない一眼レフとともに、踏み締めたふわふわな甲子園の土の感触は今も忘れられない。
弟1号は内野と投手ができ、35歳にあたっていたため、試合にほぼフル出場した記憶がある。(当時の試合ルールがそのようなものだった)

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【続】

※マスターズ甲子園の試合ルールは、私が観戦した2017年第14回大会と2022年第19回大会の記憶に基づいて記しています。
現在は変更になっている可能性があります。


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