居場所

関係性が変化しても…。


あの場所は、関係性が変わってもわたしの居場所になるような場所になるはずだった

本来なら、もうそうなっていただろう。

あの頃からすれば、わたしとあの場所との関係性に変化が生じたから。
それは良い意味も、悪い意味も、どちらも含まれている。

今となっては、あの場所は会社よりもストレスフルな場所になってしまったと思う。

人間不信が悪化し、プライベートで笑うことは殆どなくなった。
仕事で笑えていたとしても、それはきっと作り笑いだ。

心から笑うことは、なくなった。
笑ってたって虚しくなるだけだから。


同じ【わらう】という読み方でも、こっちの嘲笑う【わらう】は増えた。

自分の馬鹿さに、嘲笑う。
自分の無能さに、嘲笑う。
自分の浅はかさに、嘲笑う。

わたしが前向きに生きようと、少しだけ思えたのに無意味なものにした。

「生きていれば、ねがいは必ず叶う」
と主治医からのある意味救いであり、わたしのお守りの言葉を砕いた。

病気だと診断される前から理解しているのに、気持ち悪い存在、非人間だと教えられたこと…。

仕事だけやってりゃいい。
そんなことは分かっている。
生きていく上で、お金は必要だからね。


それでも、人間でいたかった。
居場所のないわたしには、大事な居場所だった。
それは、関係性が変わっても居場所であって欲しかった。

でも、そう思っていたのは、わたしだけだった。

もう、なんか、どうでもいいや。
あの場所を知る前に戻っただけだから。
わたし以外の全ては、結局敵なのだから。

仕事だけは楽しいけれど、ね。



人の優しさなんか、知らなければよかった。
人の温かさなんか、知らなければよかった。
わたしの記憶が全て消え去って、別人になれればどれだけ幸せだろうか。

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