見出し画像

【アトツギの為のブログ】アトツギ物語青年期編中編

父の会社に就職することになった私は、高校卒業後の4月になると、父の会社に通勤するようになった。

私の教育係は副社長で副社長は中国地区担当であったこともあり、平日は私も広島に研修で出張することになった。

しばらくの間は、副社長が運転する車で福岡から広島までご一緒させていただくことになった。広島での行動もしばらくは副社長にベッタリ張り付く感じとなった。

客先同行の合間に座学の知識を講義していただき、客先では副社長の言動を見て、そのノウハウを盗む様にメモした。

受験勉強よりも楽しく、受験勉強よりも勉強したと思う。本もかなり読んだ。おそらく3カ月間の研修期間で100冊は読んだと思う。ノウハウ本から松下幸之助や本田宗一郎、ビルゲイツなどのカリスマ創業経営者の伝記本や本人が書いた本などを読み漁った。

研修期間も終わり、副社長か直接の上司が同行して私が中心になってクライアントに対しセミナーや社員教育などをやるようになった。本格的なコンサルティングは、まだ知識が足りないということもあり、先送りされた。悔しかった。

手前味噌だが、私のセミナーは分かりやすいという評判を得、かなり好調だった。

ただ、緊張すると空回りするので、その辺のメンタルは今も勉強中である。

教育に関しても基本に忠実にやりつつ、自己流の部分を試しながら加えていき、割とクライアントのスタッフが結果を出すようになっていった。

その間も、座学をお願いし、本も月100冊読むことを目標にし、とにかく勉強した。

そうこうしてる間に一年が過ぎ、もう上司が同行せずにセミナーや社員教育などは行えるようになっていった。

2年目の春、とあるクライアントの新人研修を承った。計画からクライアントの新二年生と共に立案し、新二年生に後輩指導のノウハウを座学、ロールプレイングと徹底的に教授した。

そして、いよいよ4月になり新入社員が入社し、計画通りに新二年生が新入社員に研修を始めた。

私は計画から実際の指導まで携わったのはこれが初めてだったこともあり、私自身力が入った。

3カ月間、ほぼ毎日このクライアントにお邪魔し、新人が独り立ちできるように、2年目のスタッフがさらに成長するように意識的に取り組んだ。

特に2年目のスタッフには、自分自身の結果だけでなく、後輩も含めて結果を出させる様にかなり意図的に仕向けた。

つまりは、後輩とチームになってチームで結果が出るように、研修の中でかなりの仕掛けを加えた。

当然だが、数字の分析も行わせた。全員が販売だったので、やりやすいこともあった。数字の分析は、コンサルティングの分野にも入ってはくるが、正直、この時点では私の知識レベルだった為、新人研修に組み込んで試してみることにした。

チームでのKPIと個人でのKPI、そして、それに対するPDCAなどの基本的なことから、今で言うデータアナリティクス(サイエンスレベルではないという意味で)のはしりみたいな分析手法をいくつか使い、新規顧客の開拓法や既存客の単価アップ、失客可能性確率の高い顧客に対してのアプローチ法など、色々なノウハウを教授していった。

その甲斐もあり、新人が各店に配置された後は、割と結果を出すスタッフが多く店長クラスには評判が良かった。

ありがたいことに新人研修の結果を見て、秋にはフォローアップ研修の案件も頂いた。

フォローアップ研修では、新入社員に対して数字の分析手法とその結果に対するアプローチ法、年末に向けてのオペレーション、新3年生になるスタッフには数字の分析手法とその結果に対するアプローチ法と単価アップするためのマーケティング並びに応酬話法などを含めたセールストークのブラッシュアップ、チームのリーダーシップと運営方法などを座学とロールプレイングで教授した。

ありがたいことにクライアントの12月の売り上げが過去最高を記録し、クライアントの社内の雰囲気もかなり良かった。

ここまでは、私自身が新人、2年目だからなのか、2代目、アトツギと言われることは全くしないわけではないが、あまり言われることは無かった。

私が入社して4〜5年目ぐらいになると、経営コンサルタントとしてデビューするために、コンサルティングのノウハウも座学とロールプレイングで社内のOJTに近い形で学んだ。

私が経営コンサルタントとしてデビューした年辺りから2代目、後継者、アトツギというプレッシャーが重なってくるようになったのである。

2代目・後継者・アトツギの為ブログ好評更新中!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?