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先輩の背中とエヴァと私

先輩の背中といっても比喩ではない。

アトピーの先輩の背中に薬を塗らされていたなぁと思い出す。

大学でなぜか体育会系の部活に入ってしまった私は、割と厳しい上下関係の中にいた。

N先輩は2学年上の先輩であり、従わなければならない対象だった。

当時、一人暮らしをしていた私の家にはなぜか毎日N先輩が帰ってきた。

理由は「バイト先から近いから」という単純な理由。

レンタルビデオ屋でバイトしていたN先輩は毎日のようにビデオを持ってうちに来た。

そして、当たり前のようにシャワーを浴び、その後、軟膏を私に渡して塗らせるのだ。

はっきり言って嫌だったが、嫌々塗っているとわかるらしく、

「塗り方に愛が足りん!」

といつも怒られていた。そりゃそうだろ。愛ないし。

借りてきたビデオはアニメばかりで興味はそれほどなかったが、唯一面白かったのが「新世紀エヴァンゲリオン」だった。

これほど長く続くものになると思いもしなかったが、面白かった。

エヴァに関しては、面白いからみんなで観ようということになり、大学の合宿施設にある大画面で上映会をした。

(合宿した際に合鍵を作っておいたもので無許可で観ていたため、後で問題になり反省文を書く羽目になったが。これも私が書いたと思う)

20年経っても覚えているのだからこれはこれで面白かったなと。

まぁ、それだけの話。

急に思い出したので書いてみた。

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