豪州日記｜同僚たちとオーストラリアの田舎へロードトリップ

先週は、同僚の一人が誕生日だったので、週末に連れだってロードトリップすることに。同僚とは言っても、年齢が近い女の子たちで、友だちです。

はじめの計画では、ブルーマウンテンに行こうとしましたが、キャンベラから車で３時間以上とのことで、断念。代わりに、Bowralという町にしました。

Bowralはキャンベラーシドニー間の途中駅にもなっており、キャンベラからは車で2時間ほど。リタイアした人たちがシドニーから居を移しにやってくるそうです。

キャンベラから車を走らせ、高速道路に乗り、自然豊かな風景が続きます。道路脇には、カンガルーが轢かれているのを度々見かけたり、牛や馬が広い土地をうろうろしていたり。車内では、運転をオファーしてくれた子のアップテンポな音楽をバックグラウンドに、たわいのない会話が続きました。

道中すでに、待ち受けているブランチのことで頭がいっぱい

今度、職場のとある大きなイベント関係でメルボルンに出張することになりそうだ、という話から、テスラの話まで…。実は、このロードトリップは５人で行ったのですが、そのうちの1人は風邪気味なことを気にして、自分の車で別移動でした。そして、その子の新車がテスラ。みんなで、何色だろうねと推測して盛り上がりました。

そして、到着したBowral。メインストリートは15分も歩けば、端から端にたどり着きそうな、小さな田舎町でしたが、ひなびた感じは全くしません。土曜日だからか、観光客とローカルで賑わっていました。

最初に向かったのは、職場の中年の男性からおすすめされた、Gumnut Pastrieというベーカリー。小さな店内に足を踏み入れると、ショーケースいっぱいに、ケーキやクッキー、ペストリーが並んでいました。フランス菓子のような繊細さはないかもしれませんが、どれもキラキラして、目移りしてしまいます。

パンもケーキも

私はクロワッサンダマンドと迷いましたが、食事系の気分だったので、ハムチーズクロワッサンに。隣のカフェでソイラテを買い、みんなでブランチをしました。

手前のものがハムチーズクロワッサン

このクロワッサン、バターが効き、サクサク、ホロホロでとても美味しかったです。クロワッサンとコーヒーの組み合わせはシンプルですが、だからこそ相性抜群。

お腹も満たされ、車で５分ほどのRetford Parkという史跡へ。19世紀後半に建てられた屋敷が残っており、ポルトガルピンクと呼ばれる温かみのある色の外観が印象的でした。友だちによると、ドラマ『ブリジャートン家』のファンイベントも開催されたことがあるそうです。

そして、しばらく散策した後、早めの夕食ということでワイナリーへ。私はこれまで、あまり馴染みがありませんでしたが、オーストラリアにはワイナリーが沢山あります。ここBowralとキャンベラ周辺にも、多くのワイナリーの道路標識？を見かけました。

一軒目に訪れたワイナリーは、人気店なようでお客さんが多く、しかも本屋と併設のとても雰囲気が良い所でした。もちろん、ブドウ畑が広がっています。ところが、2時半でキッチンが閉まるとのことで、断念せざるを得ませんでした。残念…。

泣く泣く移動した二軒目は、一軒目よりもこじんまりしていましたが、テラス席のみの解放感あるワイナリーで、こちらもなかなか良かったです。時間も問題なかったので席を取り、ピザ2枚とサワドウブレッド、オリーブを注文しました。

私は屋外の風を感じながら軽くお酒と食べ物をつまむ、というスタイルが好きで（なかなか機会はありませんが）、今回はまさにそういった感じ。

こう書きながら「そっか、私が住んでいるアパートメントのベランダにもテーブルと椅子があるから、もう少し暖かくなったら自分でもやってみよう」と気がつきました。春が待ち遠しい。

ワインとおいしい食べ物を楽しみ、帰路につくことにしました。と言いつつ、車中で「途中でGoulburnに寄ってBig Merinoを見よう」となりました。Big Merinoとは、言ってみればただの巨大な羊の像なのですが、オーストラリアには「Big ○○」という像が各所にあり、観光名所？になっているそう。

冒頭のベーカリーで買ったチョコレートタルトとともに

ほかにも、Big PotatoやBig Prown（エビ）等があり、スタンプラリーのようにめぐるのが、一部のオーストラリアの人の間では楽しみだとか、そうでないとか…。

せっかく訪れたので、皆で記念撮影をし、キャンベラへと向かいました。

同僚とは言え、友達たちと変わらない感覚で仕事以外の何でもない話をして、美味しいものを好きなだけ食べる、今日みたいな機会をもっと持ちたいと感じながら自宅に帰り着きました。