【英語学習】ChatGPTでスピーキング&ライティング練習
帰国後、英語を日常的に使わなくなり、英語学習の方法やモチベーションをちょっと見失っています。
そんななか、とある機会に英語で面接を受けることになりました。英語学習の目標ができてうれしい一方で、やはり不安が募り想定質問と回答を準備。
その過程で発見したのが、チャットGPTが英語学習にとても役立つ、もっと言えば私を含め、中級から上級を目指す学習者に最適なツールでは?ということでした。
ChatGPTでの学習の流れ
はじめに、大まかな学習の流れをまとめてみました。各項目ごとの詳細は、写真付きで後述します。
この学習方法のメリット:定着しやすい
このChatGPTを活用した勉強法をはじめて少ししか経っていないので、所感ではありますが、記憶に定着しやすく効率的では?と思っています。
先日、英語面接の本番がありましたが、新しい単語や表現を無理なく使うことができましたし、かといって丸暗記した風にもなりませんでした。
また、そこで覚えたフレーズが、オンライン英会話でも口から出てきたので、自分のものとして定着しつつあると実感しています。
その理由として、なによりも自分が実際に伝えたいと思っている内容であるため、記憶に残りやすく、使用する場面も多いからという点が挙げられます。
例えば、少し前にTEDでシャドーイングをしていたのですが「うーん、私が普段話す内容とも、この人の境遇ともかけ離れているし…。仮にこれを覚えたとして、私が今後活用する機会はあまり無いのでは」と疑問を覚えました。
もちろん、シャドーイングも、題材とする動画や英語学習の目的によっては効果的なはずです。ただ、個人的には、まずは自分が普段から話す内容をベースにして、語彙やフレーズ、文法を強化させた方が良いのではと思います。
例えば、先述のTED動画はあるイギリスの俳優によるもので「小さい頃はダンサーになりたかった。でも、ある日俳優を志すようになって…」という自分語りからはじまりました。
自分が知らない語彙があり学ぶものは多い一方、やはりあくまでもその俳優の体験談であり、彼女が考えた言葉に過ぎません。思えば日本語でも人によって使う語彙やフレーズは結構異なります。
ざっくり言うと、自分で経験し、自分の頭で考えたこと以外は、言語に関わらず、口から出てこない、ということかもしれません。
中級から上級へのレベルアップを目指す私は「普段はこうやって説明しているけれど、もう少しこなれて洗練された語彙やフレーズを身に着けたい」と考えています。
そのため、自己紹介から研究内容、留学経験、これからやりたいことや関心事といった、使用頻度が高い話題を題材にブラッシュアップすることを優先しようと思います。
詳細な学習方法
①自分で英文を用意する
まずは自分だったらこう回答する、という英文を準備。ひと手間かもしれませんが、③のステップで提示されるChat GPTの文章と見比べると、自分の英語の課題が面白いほど分かるので是非。私の場合は、やたら冗長になる、語彙が稚拙などの弱点に気がつきました。
②チャットGPTで状況を設定し、英文を打ち込む
今回は「仕事の面接で使うつもりです」と状況説明をしました。英語と一口に言っても、友だちとの会話・論文・きちんとした場面等々、それぞれに応じた表現や語彙レベルがあるので…。
すると「もちろん!チェックしてもらいたい文章を気兼ねなく打ち込んでください、お助けできるようにベストを尽くします」と快いお返事が。
③提示された回答を確認
一瞬でいい塩梅に言い換えられた文章が提示されます。(実際に英語母語話者が使うのか?と思うような回りくどい表現もありますが)
自分の文章と見比べて「こういう単語をここに入れるのね」「やっぱり主語は I ばかりでなく無生物主語も使わないと」と色々と発見することができます。
④提示された回答に満足できない場合、言い換えてもらう
基本的には一度目の回答で十分でしたが、しばしば私のレベルには難しすぎる文章もありました。その場合は「○段落目をもう少し易しく言い換えてほしい」と伝え、調整します。
ここでは、二度目の回答では易しすぎたため、結局は一度目の文章と組み合わせることにしました。
⑤必要であれば、回答の語彙やフレーズを自分で入れ替える
Chat GPTによる回答が文法的に正しい(少なくとも私よりは)とは思いますが、私は「自分よりも少しレベルが上」程度の英語をとりあえず習得したいので、最適な回答になるように自分で調整。
実際の面接でも、あまりに自分本来のレベルを上回る語彙やフレーズを使うと不自然になりますし、何よりも⑤のステップで苦労することになります。
言い換えの目安としては「自分の口から普段出てくることはないが、聞いたり見たりしたことはある語彙/フレーズ」はそのままに、「全く聞いたことも見たこともない」ものは元の自分の回答を保持するか、やや易しいものがないか探します。
例)
1度目の回答:Secondly, my goal was to enhance my English language proficiency during my time in the U.K., aiming to acquire the skills necessary to use English effectively in a business context.
2度目の回答:Secondly, I wanted to get better at English while in the U.K. so that I could use it well in business situations.
自分で調整後:Secondly, my goal was to enhance my English language proficiency during my time in the U.K. so that I could use it effectively in a business context.
⑥繰り返し読んで、自分のものにする
これは言わずもがな。出来上がった英文を自分のものにしない限り、実際に使えないので、繰り返し音読します。私は一言一句、暗記するというよりも、新しい語彙やフレーズが自分の口からよどみなく出てきて、不自然に感じなくなるまで読んでいました。自分の頭と口に馴染ませる感じ。
⑦プラスα:読み上げてもらう
このステップはChatGPTから離れますが、必要であればオンライン上で読み上げてもらいます。私は、興味本位で利用し、声のトーンや抑揚を参考にしました。
様々なサイトが音声読み上げを提供しているようですが、私はこのNatural Readerを使いました。無料で会員登録せずに利用可能で、音声はイギリスorアメリカ英語、性別等、選択肢が豊富です。
私が小学生だった15年ほど前は、せっせとラジオ英会話で学習したり、リスニングCDをダウンロードしてウォークマンで聴いたりする程度でした。それを考えると、なんて言語学習に適した世の中になったのだろうと思います。(それでも、上達スピードが亀のようにゆっくりなのはさておき。)
英語の習得には膨大なエネルギーと時間が必要ですが、この記事が誰かの役に立ちますように。
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