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毎日の記録

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#エッセイ

2023年に読んだ本たちとTOP3

2022年にも、その年読んだ本を紹介し、もう1年が回ってきた。昨年は大学院生活に追われ、15冊ほどしか読めず「2023年は月に2冊は読もう」と決めた。 もちろん、冊数にこだわる必要はないけれど、この調子でいくと10年かけても150冊しか読めないことに気づき、ちょっとショックだった。 150冊分の知識や思想が蓄積した自分と、240冊分の自分。 できる限り深く豊かな感性をもった自分になりたいと思う私は、やっぱり沢山の本を読みたい。 結果、今年は25冊読んだ。欲を言えばもっ

ソウル日記 ❘ 何でもないけど、きっと懐かしくなる日

ソウルはすっかり秋めいてきた。夜は20℃を下回っている。日本だったら金木犀の香りがし始めるのかな、と少し恋しくなった。 昨日はとても良い一日だった。午前中は適性検査とインターンを済ませて、午後は友人たちと出かけて…。 巷ではもうすぐ内定式があり、早い人では25卒の学生も就活をはじめる時期に私はまだ適性検査を受けている。私の姉もなかなか内定がもらえなかったけれど、彼女の記録を抜いてしまった。もう9月も終わる。 昨日の適性検査はオンラインだったのだけど、今までで一番厳格だっ

過去の私へ「人見知りを免罪符にしない」

先日無事に、2年間の修士課程を締めくくる卒業式が行われ、私はいまとても清々しい。 (・・・下書きを書いていた時点ではそうだったのだけれど、今は受かると思っていた企業がどれも落ちてしまって、ちょっと清々しいとは言い切れない。でもきっと大丈夫。) 日本では「まだ学生がいいな」「働き始めたくない」という人も私含め多くいた。反面、ここでは多くの人たちが「早く卒業したい!」と言っている。私も今はこれだけ自由な時間を謳歌しているから、就職するのはちょっと怖いけれど、十分学生はやり切った

生活に音楽のサブスクは本当に必要…か?

約4年間使っていたiPhone8の動きがそろそろ怪しくなり、ここ韓国で新しい携帯を探すのは面倒だから、この前の一時帰国で、google Pixel6aを買っておいた。先日重い腰を上げて、色々とデータ移行やアプリの再ダウンロードをしていたのだが、Amazon Prime Musicが韓国で入手できないことに気がついた。 Amazon自体が韓国には無いから、Prime Musicのアプリがダウンロードできないのも納得ではあるけれど、ちょっと悲しかった。そもそもPrime Mus

思い出は次へのエネルギーになる

大学院に在籍している私は、昨年末から2月いっぱいまで長い冬休みだった。集中講義が終わった1月末に日本へ一時帰国した。昨年も同じ時期に日本へ帰ったが、その時はまだコロナの水際対策が厳しく、日本でも韓国でも約1週間のホテル隔離をした。まだ日本入国時にPCR検査が必要だったが、それでも一年でなんて楽になったんだ、と思った。 そして、一昨日ソウルの自宅に帰ってきたのだけど、今回の約1か月の日本滞在は、意図せずリフレッシュ以上のものを得ることができた。 それは今後3年ほどの自分がど

社会科学を学んで良かったこと。「思考の枠組み」を手に入れる。

私は大学院で国際関係学を専攻している。学部時代は文学部で美学美術史を勉強していたため、今の専門とは随分違っている。本当は、大学院でも美術系を専攻したかったのだけれど、日本以外の大学院に進学することを最優先にしたために、国際関係学に進むことになった。(美術系の修士課程でちょうどいいものが見つけられなかった。) こういう経緯だったから、1セメスター目はとくに授業についていくのに必死だった。政治・経済・国際開発系の授業が主だったのだが、美術を専攻していた私には、その知識がほとんど

若いうちはミニマリストにならなくていいんじゃないか

私は小さい頃からモノを増やすのが嫌だった。だから、お金を使うことで罪悪感を抱くのと相まって、モノを買ってこなかった。このミニマリズム的生活は大学卒業まで続いた。だが、ここ1年程で、若いうちからミニマリストになるのは良いことばかりではないのでは、と思うようになった。 3年ほど前、イギリス留学中に住んでいた私の部屋には備えつけの金属枠のベッドとクローゼット、生活必需品のほかにほとんどモノがなかった。この無機質な部屋を見た私の友人は、「よくこんなところに住めるね、病院みたい」と直

なぜ「同い年」「日本人」「男性」に緊張するのか

私は基本的に、誰に対しても話すよりも聞く方が断然好きで得意だ。最近はだいぶ話すことも楽しめるようになってきたけれど、それでもまだ同い年(ため口)の日本男性と会話することは得意ではない。 この三大要素、「同じ年齢」「日本の人」「男性」が揃うというのがミソだ。 大学生の時に、女の子の友達から「○○(私)ちゃんって、△△くんと話すとき、なんかのけ反ってるよね~」と言われたことまである。この△△くんは私が当時気になっていた男の子で、最も緊張する相手だった。そんなことを知らない友達

読書の習慣を取り戻しつつある2022年。本の記録

私は小さい頃から読書が好きだった。母が近くの図書館に毎週のように連れていってくれたおかげだと思う。(当時は長崎に住んでいて、母曰く図書館のすぐ近くにあったレストランのトルコライスが美味しかったらしい。) 小学校に入学した後も、図書室に足繫く通い、『学校の怪談』や漫画伝記シリーズをよく借りて読んでいた。高学年になると『赤毛のアン』や『ハリーポッター』などにも夢中になって、下校中でも歩きながら読んでいた。 ところが中学生になると、入部した合唱部や学校の勉強でほとんど本を読む時間