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アメリカの現地校の1日

前の記事で、アメリカの現地校がどんなところか大まかに書きました。
では具体的に娘がどんな1日を送っていたのか、娘の経験をまとめてみました。

通学は徒歩、自転車、保護者の車で

自宅から学校までは、車、自転車、徒歩で通学できます。渋滞を防ぐために自転車か徒歩が推奨されていますが、我が家は学区が飛び地になっていてかなり距離があったので、車で送り迎えをしていました。学区によってはスクールバスを利用することができます。
徒歩や自転車通学者用に、登下校の時間は学校そばの交差点には監視員が必ずいて、安全に通学できるようになっています。

毎朝のBrief flag assembly

これはアメリカの学校独特の習慣です。車から降りた娘がまず向かうのは教室ではなく、校庭。校庭で整列して、Pledge of Allegiance(=忠誠の誓い)というのを行います。国旗に顔を向け、手を胸にあて、右手を左胸の上に置き誓いの言葉を暗誦します。

教室へ

Pledgeが終わるとそれぞれ教室へ向かい、担任の先生と1日のスケジュールを確認します(ホームルームの時間)。担任の先生はホームルームティーチャーとも呼ばれますが、日本の小学校のように全ての教科を担当するわけではないのが違います。

ホームルームが終わると授業が始まります。娘はローテーションと呼んでいて、算数やサイエンスの授業は本来のクラスとは別に、レベル等でクラス分けされているらしく、自分の教室以外で授業が行われる場合はそこへ移動します。
午前中は計3コマ、2コマ目と3コマ目の間に小休憩があります。

ランチタイム

ランチタイムは休憩も併せて45分。最初の15分で昼食をとります。昼食はホットミールといってカフェテリアで買うこともできるし、お弁当を持ってくることもできるので、それぞれバラバラです。ホットミールはアメリカぽくピザやバーガー、パスタみたいな簡単なメニューです。我が家はお弁当を持って行ってました。
天気が良いことが多いので校庭でそれぞれ食べ、食べ終わった人から校庭で遊んだりするそうです。

午後の授業

午後は娘の学校は15:00まで、木曜日のみ早くて13:45で終わります。
午後は授業間の休憩はありません。
学年により終わる時間が少し違いますが、日本に比べると早いなあと思います。

授業科目

小学校の授業の科目は以下のとおりです。成績表の項目を基に列挙しています。

  • English Language Arts

日本での「国語」にあたります。さらに項目がWriting, Speaking & Listening, Reading, Language  に分かれています。日本のように教科書があるわけではなく、リーディングのレベルも違うので、それぞれのレベルに合った本を選んで読んでいます。毎日自宅で30分以上の読書の習慣をつけるように言われています。
娘は読み書きについては今までの経験から特に問題なくできていますが、どうしてもクラスで発表したりするのは、少しシャイになってしまうので、そこを何とか頑張って欲しいと思います。(これは親の私もそうだし、日本人的な控えめな性格なのでなかなか難しいかも知れませんが)

  • Science

学習内容の例は、天候や気候が人体に及ぼす影響について、人体の器官や臓器についての働きを勉強したそうです。
器官や臓器について調べるために、カエルの解剖も体験しました。面白いのは、解剖実験が行われる前に保護者に許可を求める同意書が配られ、参加形態も自由でした。娘は割と度胸があるのか、手袋をはめて実際に解剖に関わったようです。かなり衝撃的な体験だったようで、きっと強烈に記憶に残り良い勉強になったと思います。

  • Math

算数は前にも書きましたが、テストを基にレベル別になっています。娘の場合は途中で転校したので、6年生の授業内容を習うクラスでした(他に7年生の先取りクラスもあり)。学習内容は、割合、分数、代数などです。学習形態は他の科目もそうですが、先生が一方的に説明するのではなく、グループワークが中心で、自分達でアイデアを出して、データを分析し結果をレポートにまとめるというスタイルでした。成績はグループワークの参加態度なども見られているようです。

  • Social Studies

学習内容は、歴史の勉強が中心でした。古代インド、中国、ギリシャ、ローマを研究していました。娘が話してくれた中で印象的だったのは、古代インドの寺院をマインクラフトで作るとか、古代ギリシャはグループごとにそれぞれの島に担当を分けていろんなソースをあたり調査し、プレゼンテーションをするということをやっていました。当時のそれぞれの島の統治機構、貨幣制度、文化、外交などを詳細に調べていて立派なレポートが出来上がっていました。この科目は、娘の話を聞いていてとても面白かったです。

  • PE

PEは体育の授業です。PEの授業は体操服に着替える必要はなく、PEの授業がある日は運動しやすい格好で登校してくるという感じなので気楽ですね。
たまにテスト(体力測定)があったり、年1回ジュニアオリンピックという学区全体の運動会があったりしました。全体的にPEは楽しく体を動かす感じで、厳しい練習があるというわけではないので、良いなあと思います。

  • Music

音楽の授業もクラスが分かれています。オーケストラ、バンド、コーラスに分かれています。娘はヴァイオリンを習っていたのでオーケストラに参加しました。
楽器は自分の楽器を持ち込み練習します。(希望者は楽器屋さんでレンタルも可)
コンサートに向けて練習に打ち込んでいましたが、小学校でも本格的に管弦楽器を演奏する機会があるのは良いですね。

  • Computer Science

コンピューターサイエンスの授業も小学校からあります。今や世界中の子供たちはこうして自然とパソコンに親しんでいくのでしょうね。学校の課題等もグーグルを使って提出したりと、今や子どもの方が使いこなしています。

以上現地校でどんなふうに過ごしているかについて書きました。公立の小学校で、学費も無料ですが、しっかりとした教育体制が敷かれていて、安心して子どもを通わせられると思いました。

現在学校は夏休みで、8月中旬から中学生になります。中学校の過ごし方についても、また記事にしたいと思います。



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