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【コディ·ポンセ獲得記念】イーグルス外国人先発投手の歴史②(2011~2023)

お疲れ様です、楽天イーグルスファンのしげりんねです。
前回に引き続き、イーグルスが久しぶりに外国人先発投手を獲得したことを記念してイーグルスに在籍していた外国人「先発」投手の歴史を振り返っていきます。
イーグルスで1度でも1軍で先発したことのある投手および「先発要員として獲得された」選手が対象ですが、基準はガバいです。すみません。

今回は2011年以降に入団した選手です。
(※記事トップ画像は自宅にあったレイとリズのベースボールカードの画像です。)

前回はこちら↓


2011年入団

ケルビン・ヒメネス(2011~2012)

通算:31試合(29先発)6勝17敗 172回 90奪三振 防御率3.35

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/06/23/jpeg/G20120623003530700_view.jpg

ドミニカ出身(楽天プレー時:31~32歳)背番号:42
韓国・斗山でシーズン14勝を挙げ、シルバーのド派手なスーツで入団会見に現れるも2年で大きく負け越し。
おかしいな、この頃からイーグルスを見ているはずなのに…まったく記憶にないぞ…
今調べたら始球式のまいんちゃんの横で神妙な顔をしている画像が出てきた。なにこれ。

※ロムロ・サンチェス、ライアン・スパイアーは先発登板なしのため除外。また金炳賢は1軍登板はなかったがリリーバーとして獲得されたためこちらも除外。

2012年入団

ジム・ハウザー(2012~2013/2015)

通算:80試合(5先発)3勝4敗 25H 1S 85.2回 61奪三振 防御率4.41

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/07/30/jpeg/G20150730010836440_view.jpg

アメリカ出身(楽天プレー時28~29/31歳)
背番号:123(2012開幕前)53(2012~2013)97(2015)
2012年に入団テストを経て育成選手として入団、オープン戦を経てすぐ支配下に上がりました。この年は中継ぎとして58試合に登板とフル回転。
翌年は不振に陥るも、先発要員が不足して先発に配置転換。優勝決定試合の勝利投手になり、日本シリーズでも先発するもオフにリリース。
2015年、前年の秋季キャンプを経て再契約するも一軍登板なく再度リリース。
音沙汰がないな…と思っていたら↓の動画に登場。ヒゲがすごい。お元気そうで何より。

ブランドン・ダックワース(2012途~2013)

通算:24試合(23先発)8勝6敗 124回 86奪三振 防御率3.99

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/09/14/jpeg/G20120914004110520_view.jpg

アメリカ出身(楽天プレー時36~37歳)背番号:69
2012年途中に入団し、3勝1敗と試合を作る投球で37歳の翌シーズンも残留。
来日直後にお亡くなりになったお父さんの享年と同じ69をつけていた。
セットポジション等に課題はあったが、2013シーズンは先発不足でなんやかんや1軍で投げていた印象です。ちなみに私しげりんねは2013年、両親にKスタ(当時)に2度現地観戦に連れらたのだが、どちらの日も先発がダックワースだったので妙に印象深い(1勝1敗)。
現在はニューヨーク・ヤンキースでスカウトを勤めています。

2013年入団

ケニー・レイ(2013途/2015~2016)

通算:31試合(26先発)5勝10敗 2H 143.2回 98奪三振 防御率4.13

https://baseballking.jp/wp-content/uploads/2016/07/2013102900616.jpg

アメリカ出身(楽天プレー時:39歳/40~41歳)
背番号:42(2013)12(201%~2016)
2013年途中に39歳で入団すると、打たれたり抑えたりの投球。そんな中、鈴木大地の打球が顔面に直撃して骨折する。今季絶望とも言われたがCS・日本シリーズでは画像のようなフェイスガードをつけて登板。バットマンとか快傑ゾロとか言われていました。
オフにリリースされるも、41歳になった2015年に再契約。村田兆治を超えるの40代開幕4連勝を達成しました。この年はその後中継ぎにまわったりムエンゴになったりと5勝でシーズン終了。
翌年は未勝利でシーズン途中に自由契約となりました。
イーグルスファンにとって印象深い選手であると同時に、イーグルス外国人先発投手に白星がついたのは、2023年現在レイが最後です。
(2015.6.6.広島戦)

2014年入団

トラビス・ブラックリー(2014)

3試合(3先発)1勝2敗 13回 7奪三振 防御率5.54

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/05/26/jpeg/G20140526008235490_view.jpg

オーストラリア出身(楽天入団時32歳)背番号:15
わずか3試合の先発に終わってしまいました。後にイーグルス史上最強のクローザーとなる松井裕樹に牽制を教え込んだことが最大の仕事と言えるでしょう。

…と思っていたら侍ジャパンシリーズ2018でオーストラリア代表として侍ジャパンを5回0封。わからないものですね。

※ブライアン・ファルケンボーグ、ライナー・クルーズ、ルーク・ファンミル、キャム・ミコライオ(2015年入団)は先発登板なしのため、セルジオ・ミトレは支配下登録されなかったため除外。

2016年入団

ジェイク・ブリガム(2016)

11登板(4先発)0勝3敗 1H 34.1回 27奪三振 防御率5.24

https://www.sanspo.com/resizer/BOuiOzuy4ifdkSTHVJWB_dAxNR8=/0x730/smart/filters:quality(50)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/EWP4JEWF3VOZHIUZDP2M2X4IIE.jpg

アメリカ出身(楽天入団時28歳)背番号17
先発4試合で結果が残せず、その後中継ぎに配置転換。0勝でリリース。
正直ブリガムに関しては、どう起用していいいか定まっていなかった感を覚えます。圧倒的な内容の球速・球種こそありませんでしたけど、もう少し我慢して起用すれば0勝は避けられたのでは(もしくは最初からリリーフならやりようもあったのでは)…それほどの能力ではないと判断したんでしょうけどね。

ラダメス・リズ(2016)

5試合(2先発)0勝3敗 1H 34.1回 27奪三振 防御率5.24

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/03/17/jpeg/G20160317012232820_view.jpg

ドミニカ出身(楽天入団時33歳)背番号:49
最速163km出るという触れ込みで入団し、地雷臭を感じていたら本当に地雷だったパターンの人。ストライクは入らないしそもそも150km前後だし…
先発でもリリーフでもダメで梨田監督がダジャレでぼやいていたのを覚えています。

※宋家豪は2016年入団以来すべてリリーフ登板なので除外

2017年入団

ジョシュ・コラレス(2017途~2018)

1試合(1先発)0勝0敗 3回 3奪三振 防御率15.00

https://www.nikkansports.com/baseball/news/img/bb-rk-kora-20170816-ogp_0.jpg?20170817003745
コラレスショックをこれでもかと表現した1枚だと思います

アメリカ出身(楽天プレー時27~28歳)背番号:93
説明不要のコラレスショック。

独立・富山で投げていたところを途中獲得してきたはいいものの、2軍でも成績は大して良くないのに昇格。そして結果はお察し。負けがついてないのが逆に不思議なくらい。
一応この試合に投げた投手の中では相対的に防御率はいいことにはなるのですが、そもそもコラレスが試合を作ればこのような状況にはならなかったので…
この試合からイーグルスは途端に調子を落とし、負けに負けまくり一気に3位まで落下。
(なんで翌年も契約したんだろ…案の定1軍登板なかったし…)

そして2023年現在、コラレスショックがイーグルスの外国人先発最後の登板になっております。

※フランク・ハーマンは中継ぎのみの登板のため除外

2018年以降の外国人先発投手

アラン・ブセニッツ、J.T.シャギワ、D.J.ジョンソン、アダム・コンリー(来日せず)といった外国人投手たちはすべてリリーバー
2軍で投げている王彦程も育成契約のため1軍先発はなし。
2023年に契約したマニー・バニュエロスは先発要員と思われましたが中継ぎ1試合のみでリリース。

コラレスショック以降、イーグルスで先発した外国人先発投手は0。
先発で勝利を収めたとなると、ケニー・レイまで遡ります(9年前!)

外国人先発投手が2018年以降しばらくいなかった理由としては、イーグルスは比較的ネームバリューのある日本人先発投手が多く、外国人投手はリリーフだけで問題なかったというのがあるでしょう。
美馬学がFAすれば涌井秀章を獲得。なんだかんだ言いながら則本昂大・岸孝之はローテを守り、脇を辛島航(たまに塩見貴洋)が固め、残りは若手でなんとかするという状況が続きました。

しかし、時は流れ涌井秀章を中日へ放出。田中将大も流石に衰えが見え、岸は気を吐いているもさすがに継続して期待はできない。加えて則本昂大をクローザー転向させるなど、黄金ローテは完全に解体。塩見は引退、辛島や瀧中はここ数年はやや心もとない状況。
左右のエースに育てるべき早川隆久・荘司康誠に加え、先発転向する内星龍、ルーキーの古謝樹らによる新世代ローテを組まざるを得ない中で、手っ取り早く補強を行った結果、ポンセを獲得することになったのではないでしょうか。

ポンセは稼働率が心配されていますが、もとより副戦力として脇を固める活躍が期待されます。ノーノー達成者でもありますからさすがに期待したいです。
そして、2006年グリンを上回る8勝、そしてイーグルス外国人投手初の10勝を…!
2024楽天イーグルスとコディ・ポンセに幸あれ!

ここまで長々とご覧いただきありがとうございます。しげりんねでした。

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