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6.17 おまわりさんの日・世界砂漠化防止の日
誰でも心の中に
静かで広い砂漠がある
昼は熱い砂が空気を灼いて乾燥させ
夜は凍えるほどに冷えて生き物の体力を奪う
砂漠に生える植物は逞しい
少ない栄養と激しい環境の変化に耐え
ただそこでじっとしている
僕は見回っている
人々の心の砂漠が適正な広さであるように
あまりに広がりすぎた砂漠は
何も感じないプラスチック人形を生み出す
世界に彩りが溢れるように
僕は取り締まりを続けている
砂漠は誰の心にもある
地球に水があるように
空に星が浮かぶように
あるのが当然で健全な形だ
ある夜に静かで広い砂漠の隅に
金色の小さな星が流れて落ちた
夜は深く
砂漠は明るい
今夜の砂漠はどんなだろうか
目を閉じて見つめる
砂漠の中に立っている
6.17 おまわりさんの日、世界砂漠化防止の日
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