兄弟そろって辿る道
うちの兄弟。
似ているところも似てない所も、それぞれに可愛いし憎たらしいものです。
長男と次男は5歳の年の差があって、今次男は年少さん。
あぁ、お兄ちゃんの時こんなことあったなぁ……と遠い目をしながら回想に耽ることも多々あります。
最近で言うと、幼稚園。
長男は、本当に人見知りで、知らない人と目を合わせるのも嫌、どこへ行くにも親のそばから絶対に離れない、万が一親の姿が見えなくなると、取り乱して大変なことになるような子でした。
幼稚園で離ればなれになったら大変なことになるだろうと、入園前に1年かけて母子分離に慣れさせて迎えた幼稚園。
やっぱり最初は毎日幼稚園に行き渋る毎日が続きました。
その中で、私が長男に約束したこと。
できるかぎり毎日、長男が幼稚園に行っている間にお手紙を書いておくということ。
興味のある新しいことを知ることが好きな長男は、3歳のころにはひらがなカタカナは読めて、幼稚園に入るころには文字らしきものを書き始めていました。
そんな長男にとって、毎日大好きな母親からお手紙をもらえるというのは嬉しいイベントだったようです。そしてギリギリ読めるか読めないかの長男文字でお返事を書くためのお手紙を貰えるというこのイベントは、幼稚園へ行くきっかけとしてはなかなかのものだったようです。
その後3年間、本当にほぼ毎日お手紙のやり取りをして、年長になる頃には漢字を交えたお手紙を読んだり書いたりすることができるようになった……のがついこの間のお話。
さて、次男です。
長男とは真逆の「楽しく遊んでくれる人は、みんな次男君は大好きなんだよぉ~」の精神を持つ人懐っこさの塊みたいな次男。
これはお兄ちゃんと違って、人がたくさんの幼稚園、余裕なんじゃないかと。思っていたのですが。
思ってる以上に、この時期「お母さんが大好きで離れたくない期」だったらしく、しぶしぶながらも割とすぐに幼稚園バスに乗って幼稚園へ行けるようになった長男よりも長く、いまだに幼稚園バスに乗っては幼稚園へ行ってくれない、絶対にお母さんバスで送ってくれなきゃヤダ!を貫いている次男だったりします。
そんな次男もやっぱり最初は幼稚園には行かない!と言い出し、次男にありがちなお兄ちゃんよりも我が強い分、頑固で説得が難しかったんです。
そこで5年ぶり2回目の「お母さん毎日お手紙書いて待ってるよ」カードを切ることとなりました。
ありがたいことに、次男にもこのカードは有効で、幼稚園バスには乗らないけど、とりあえず幼稚園には行くわというスタンスで現在を迎えています。
次男は長男よりも文字に対する興味に目覚めるのが遅くて、習得もゆっくりなので、あまり文字をたくさん書くと「よめなーい」とすぐに読まないモードに入ってしまいます。
そこで最近は時間があるときは、文字だけでなく私のリハビリの一環として、絵手紙を描こう!と決めました。
次男は少し前にお絵描きブームがあって、部屋中にお絵描きした折り紙やコピー用紙やお絵描き帳の紙を散らかしていた程度にはお絵描きが好きなので、この絵手紙は文字だけの手紙よりも興味を持ってくれる……ような気がします。
なにより、自分が楽しいのでまた3年間続けられたらいいなぁと思います。
最初はずっと手紙を書いていた折り紙にイラストを付け加えていたのですが、折り紙をずっと溜めておくのもかさばるので捨てちゃっていて。
それももったいないなと思って、ここのところメモ帳に描いて捨てずにとっておけるようにしました。
長男とやりとりしていたお手紙は、もうほとんど捨ててしまっていて残っていないのですが、あの頃、どんなやり取りをしていたかなと今になってふと懐かしむ瞬間があります。
今次男に描いているこの絵手紙、残しておいてそれこそ5年後くらいに次男に「覚えてる?」と聞いてみたいなと思いますね。
子どもたちにとっては毎日が一生懸命で、長い1年、5年、10年が親にとってはあっという間。
少しでも残しておける形で子どもたちとの「今」を切り取っておけると、きっと、何年か後の私が喜ぶと信じて。
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