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選挙投票もテンキ次第~

吹けど踊らず役者不在の田舎芝居(参院選)・・・

昨日予想したこの参院選ですが、かつての当事者プロが、こう云ってました。「国政選挙独特の緊張感や盛り上がりが一切感じられない」と。(現群馬県の山本一太知事)

政治や選挙が面白いとか、わくわくするとか高揚感みたいな感情論は生じないでしょうが、それにしたって余りの落胆、期待のなさは、どこから発生しているのか探ってみる必要があるのではないかと思案したものです。といったって、政治評論また田舎政治家、地方新聞記者でない私が、そんなことを論じる責務もないし、云えばいったで、「どっかのバカが幼稚な政治論をいじくって」と無視されるのが関の山でしよう。

いいんですよそれで、所詮皆素人だったわけだし、そのうち手練手管の百戦錬磨の先達者から手ほどきをうけて立派なブラック政治家にそだったのですから。

そもそも「参議院とはなにか」を知る必要があるでしょう。もともと「皇族、華族および勅選議員により構成」されたとあり、名誉職みたいな位置付けのようでした。
■明治憲法(大日本帝国憲法)では、上院として貴族院があり、皇族、華族および勅選議員により構成され、きわめて保守的、反民主主義的な役割を果たしていた。そのため戦後の憲法草案(マッカーサー草案ともよばれる)では衆議院だけの一院制をとることになっていた。これに対し日本側は、国会での審議の慎重を期するため二院制(両院制)にするよう要請し、1947年(昭和22)参議院が設けられた。その権限については衆議院より弱いもの(衆議院の優越)とされ、いわゆる跛行的両院制(はこうてきりょういんせい)がとられた。憲法が参議院に期待するところは、衆議院の「数の政治」に対し、その軽率や行きすぎを是正し、「理の政治」を行うことにあり、国民に基礎を置きながら政党の争いの外にたち、中立公正な知識を結集することであった。[池田政章]コトバンク 資料

それを読む限りでは、現行の位置付けを具現していて、とてもわかりやすいです。またタレント、芸能人、その他の雑多な経歴者が参戦するというのも理解できますよね。
だから、法律文言からやや離れた部分で、立候補する「役者」たちは、それなりに注目度があって、投票には一役買っている、と考えられますが山本氏に云わせれば、それはカウントされない、ということなんでしょう。

でさらに政治というのを考えれば「多数決の原理」があり過半数で決める場合、その反対者が不利益を被る。おそらく、その半数以下の虐げられた(マイノリティー)の声がSNSなどによって拡声されたのではないかと、考えられます。そうであれば、この世界傾向の極右派化、経済システムが民主主義を脅かすというこの事態を、なんとか理解できるでしょう。としても、そう簡単に2500年来の民主主義本質を語る、また定義することなどサンデル教授でも難しいでしょう。

話しは飛びますが国内ニュースで、かつてのカリスマアーティストの引退話が話題になっている。今日の記事でも「吉田拓郎」が6月25日テレビ放送を最後に引退、という話しでした。先日も「井上陽水」の身辺整理とか、「加山雄三」の豪華客船ラストステージというニュースが話題でした。

それとこが一緒だとは、いいませんが、彼らは団塊世代(加山はその兄貴)であり、その年代にきて、「そろそろいいんじゃない」と、周りを見渡して思ったのでしょう。

なにかにつけ日本経済を牽引した世代であり、陰になり日当になって日本経済を活性させたのも彼らのパワーでした。
だから「もういいんじゃない」は、無条件で受け入れてしまいたいのです。

そんな時代エポックと今の令和が、ノギススケールのメモリコンマ.1が、ぴったり重なった、そなん気がしましたが。

その寂寥感がこの参院選に影を落としている。と三文ライターのルポ原稿を書いてみました。

「選挙という感じがしない」「今参院選」山本一太 群馬県知事

参院選「今までで一番盛り上がっていない」山本一太 群馬県知事

国政選挙 毎日新聞 2022/6/23 17:26(最終更新 6/23 19:12)                       群馬県の山本一太知事は23日の記者会見で、7月10日投開票の参院選について、「二十数年国会議員をしてきた自分の感覚で言うと、今までで一番盛り上がっていない」と指摘した。
画像 群馬県の山本一太知事=群馬県庁で2021年10月6日、妹尾直道撮影

山本知事は1995年以降、自民党の公認を得て参院選群馬選挙区で4回連続当選し、2019年に知事に転身した。約24年間の参院議員の経験を踏まえ、今回は「選挙という感じがしない」と述べた。22日にも自らのブログに野党の勢いがないことなどを挙げ、「国政選挙独特の緊張感や盛り上がりが一切感じられない」と書き込んだところ、同調する反応が寄せられたという。一方、山本知事は「選挙は大事なので、一人でも多くの県民に投票に行ってほしい」とも呼び掛けた。【田所柳子】


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