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宗教は社会の一断片か、それとも~避けて通る、案件なのか

大川隆法」総裁死去ニュースの余波

それは突然の知らせ、に違いないが、近年、各界著名人有名人の逝去ニュースが多く報じられている。
知っている人もいれば、まったく縁のない人もいて、その関連性についてはとやかく語る範疇にない。

としてもそれが、社会的にとても大きな影響力を持ち、かつ、一般的な日常生活にまで影響をもたらし、さらに莫大な金銭が絡んでいたとしたら、やっぱりそれは気になるし、「黙って見過ごす」(かと云って手は下せない)訳にはいかないという、はなはだその境界線がすっきりしないカテゴリーということもあって、見て見ぬふり、をしているのが一般社会人ではないだろうか。

「オウム真理教」とそれを比較論じるのは藪坂、なことか

オウム真理教は、かつて存在した日本の宗教団体、テロ組織と位置付けられる。
教祖であった「麻原彰晃」は死刑判決に従いすでに執行されている。
1988年(昭和63年)から1995年(平成7年)にかけて、教団と敵対していた弁護士一家の殺害、信者・元信者へのリンチ殺人や信者の家族の拉致監禁殺害を繰り返したほか、毒ガスであるサリンを用いた松本サリン事件や地下鉄サリン事件など、日本犯罪史上最悪とされる一連のオウム真理教事件を引き起こした。1996年(平成8年)1月に宗教法人としての法人格を失ったが活動を継続。2000年(平成12年)2月には破産に伴いオウム真理教という名称は消滅した。
後の「アレフ」は、後にアーレフを経てAlephに改称され、また別の宗教団体であるひかりの輪、山田らの集団ケロヨンクラブが分派した。2018年(平成30年)に麻原をはじめとする元教団幹部ら13名への死刑が執行された。

地下鉄サリン事件を筆頭に、現世人の魂を救済する「ポア」を大義名分として、組織的に数多くの殺人事件を起こした新宗教団体である。
教祖である麻原彰晃(本名:松本智津夫)は、「ヒマラヤで最終解脱した日本で唯一の存在で空中浮揚もできる超能力者であり、その指示に忠実に従って修行をすれば誰でも超能力を身に付けることができる」、などと謳い若者を中心とする信者を多く獲得した。教義的にはヒンドゥー教仏教、さらにキリスト教といった諸宗教に合わせ、1999年に世界に終末が訪れるとするノストラダムスの予言など、終末論が交錯していた。麻原自身は釈迦の教えを忠実に復元したとしていたものの、実際のところ麻原にとって都合の良いものとなっていた。

その後、一般社会との関わりにおいて麻原を初めとした教団幹部らが自身にとって都合の良い解釈を繰り返し、次第にテロ組織に変質して行った。
当初はヨーガを学ぶ和気藹々としたサークルに過ぎなかったが、次第に常軌を逸した行動が見え始め、出家信者に全財産をお布施させたり、麻原の頭髪や血、麻原の入った風呂の残り湯などの奇怪な商品を高価で販売するなどして、多額の金品を得て教団を拡大させた。内部では奇怪な商品の売付けや過激な修行で懐疑的になって逃走を図った信者を拘束したり殺害するなどして、1988年から1994年の6年間に脱会の意向を示した信者のうち、判明しているだけでも5名が殺害され、死者・行方不明者は30名以上に及び、恐怖政治で教祖への絶対服従を強いていた。

「出家」や高額の布施を要求し信者の親族その支援者と揉め事が多く、当初より奇抜、不審な行動が目立ったため、信者の親などで構成される「オウム真理教被害者の会」(のちに「オウム真理教家族の会」に改称)により、司法行政警察など関係官庁に対する訴えが繰り返されたが、取り上げられることなく、その結果、坂本弁護士一家殺害事件をはじめ松本サリン事件地下鉄サリン事件などのテロを含む多くの反社会的活動(詳細は「オウム真理教事件」を参照)を起こしたほか、自動小銃化学兵器生物兵器麻薬爆弾類といった教団の兵器や違法薬物の生産を行っていた。
第39回衆議院議員総選挙での真理党の惨敗もあり、最終的には一般社会と敵対するようになり、麻原に帰依しない部外者を「ポア」により「救済」するとして、国家転覆計画すらも実行するようになった。
その到達点と言える1995年3月20日の地下鉄サリン事件は、宗教団体が平時の大都市を狙い複数箇所を強力な化学兵器同時多発テロを起こすという過去に類のない事件であり、サリンにはナチスですら使用を躊躇った歴史があることや、比較的治安の良い戦後日本で起きたことも含めて、日本国内だけでなく、世界にも大きな衝撃を与えた(海外ではTokyo Sarin Attack等と称された)。
資料ウイキペディア 部分引用

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