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専門家の見えているものとユーザーの見えているもの

ピアノの故障をお客さまに説明するときに、ピアノの内部を見てもらうことがあります。

ひとつの事象を説明するにも

・何のための部品なのか
・何の素材でできているのか
・本来はどうなっているものなのか
・今はどうなってしまっているのか
・どんな不都合があるのか
・どう直すのか

ただでさえ前提条件からの説明が必要で、さらにピアノの中身は複雑なので…なるべくピンポイントに絞って説明しているつもりですが、うまく伝えられてないな〜と思うことがあります。

最近気づいた原因のひとつが、ピアノ調律師が見せているつもりの映像と

お客さまが見ている映像はこのくらい違うんじゃないかと思います。

たぶん僕が車の中身を見せてもらって説明されても同じ事が起こると思います。「今はこの部品だけ見てください!」と言っても、初めて見た人には難しいですよね…

逆にこれによって「調律師に見えている映像」を可視化すれば、せめてウェブサイトの記事はもう少しわかりやすくなるのでは?と思い、試してみています。

当社HP「ピアノのトリセツ」より

逆に見てもらわないでふんわり説明したほうが正確に理解してもらえることもあったりで…難しいです。説明が上手い人って、何を見せるかよりも、何を見せないかがうまい気がします。

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