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子供の頃の常識からは逃れられないのかもしれない

ピアノの管理においては「換気」はやっかいな要素です。

なるべく置き場所の環境を変化させたくないので、窓は開けず、カーテンは閉め切って、エアコンや除湿機はつけたまま、と言うのが理想です。あくまでピアノのことだけを考えれば、ですが。

窓を開けての換気は今の時期、部屋が一気に湿ったり暑くなる原因になります。なのでやむなく換気をする場合も本当に一瞬だけにしたいところですが、ご家族の理解を得るのが難しいという問題が立ちはだかることも。

特にある年代以上のご家族に、ピアノの部屋まで毎日がっつり換気をされてしまう、人がいないときにエアコンや除湿機を切られてしまう、というような話をよく聞きます。これ、ご家族だからこそなかなか難しい問題だよなあと思います。

70代の父親に、どうして父世代の人は窓を開けての換気をしがちなのか?聞いてみたことがあります。

「自分が子供の頃の家は窓を開けないと暗くてジメジメしてたし、朝起きたら全部の窓を開けるのが当時は子供の仕事みたいなところがあったから、その習慣が根付いてるのかもね」と言う返答。

もうこれは正義感の話だなと思いました。

いくら正論でピアノにはこうしないほうが良いと伝えても、子供の頃に染みついた「正しいこと」を覆すのは難しいだろうなと。

僕もいまだに頭ではわかっていても充電池の継ぎ足し充電は抵抗があるし、車の合流は先頭まで行って入るほうが総合的にはスムーズと言われても、なんかズルしてる気になってしまいます。

常識のアップデートと口で言うのは簡単ですが、強制力の無いものは時間がかかるどころか一生無理かもしれません。かと言って看過できないほどピアノに悪影響が出てることも少なくないので、なんとかしたい重大な問題です。

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