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日本語の魅力:擬態語と環境の共鳴


皆さんこんにちは。
今日は日本語についてお話ししたいと思います。


1. 日本語の魅力:豊かな擬態語と言葉の力

日本語の魅力を探る中で、日本語に豊富にあるとされる表現として擬態語があります。これは物事の状況を表す言葉で、擬音語なども含めてオノマトペとも言われます。

星がキラキラ、ニコニコ笑う なども、擬態語です。

一説では、例えば虫の声など、日本人の脳と、西洋人の脳では、聴いた時の反応で働く部分が違うとも言われています。
虫の声を、西洋人は右脳、日本人は左脳で処理する。つまり、虫の声にも何か意味がある。と捉えて受け止める。そんな風に、森羅万象に意味があると耳を傾ける。こんな心遣いから、脳の働き方の違いが生まれたとされるのです。これは、DNAの違い、と言う人もいれば、同じ日本人と近いDNAがある人でも、海外で育つとそうではなかったり、など、幼児期に最初に触れる言語を通じた価値観から育つ力ではないか?とも言われています。

2. 自然のメッセージを言葉にする:「こんこんと」の表現

そんな、日本語の擬態語の中に「こんこんと」と言う言葉があります。

この「こんこんと」を例にして、お伝えしたいと思います。

こんこんと泉が湧き出る

雪やこんこん

こんな表現を聞いたことがあるかと思います。

これは何も、泉からコンコンと音が発生しているわけでも、狐がコンコンと泣いてるわけでもありません。

これはある状況を観て、このように言語化した人が、昔この日本に存在していたということです。

この状態を見て、それを言葉に現した人には、その音が聞こえた、または視えたわけです。そしてこれを伝え聞いた人も、この「こんこんと」と言う音の表現を感覚的に受け止め、理解することができ、その情景が思い浮かべました。
このように、感覚的な感性で受け取るコミュニケーションが日本語には多くあります。

3. 科学技術の進歩によりわかる、環境の中のメッセージ

最近では科学技術の進歩により、植物同士のコミュニケーションや環境の中にあるメッセージの存在も明らかになってきました。

虫に食べられたら、食べられた、気をつけろ
まるで、そんなメッセージを示すような、植物たち同士がコミュニケーションしていることが最新の科学技術により視覚化して見えてきたわけです。


このように「状態」といわれる環境の中にも、いろんなメッセージが物質として存在していたことがわかってくると、

こうした日本人の人たちが、泉が絶え間なく溢れ出る様子を見て、「こんこんと絶え間なく湧き出る」と、音に現したり、
雪が降り積もる様子を見て、「こんこんと降り積もる」と表現した。
この「こんこんと」と言うのも、もしかしたらその状態を、センサーで捉えることができたら、共通的な音などのメッセージが存在しているのかもしれない、と、ある感覚器が発展した人が受け取り、言語化された表現だったのかもしれないという仮説を立てることもできます。

4. 日本語のアビリティとキャパシティ:自然現象の表現能力

このように、やまと言葉である日本語には、独自の自然現象を言語化することができるアビリティ(能力)、キャパシティ(包容力)があります。

日本語には自然現象を独自の表現で言語化する能力があり、それによって多様な表現が可能になるという、システム的な見方もできるのです。

5. 平仮名と漢字の組み合わせ:日本語の豊かな表現力

また、漢字を使って同じ「こんこんと」という音に異なる漢字を当てはめることもあります。

渾渾(こんこん) 水が溢れ出る様子にはこんな「渾」の字が使われます。

同時に 

こんこんと話してきかせる

といったような、同じように、終わりなく続く様のときは

懇懇(こんこん)

使われたりします。

きっと、状態を現す音が先にあり、その表現を応用して、後から様々な漢字を当てはめられたのだろうと推察できます。

これは 例えば、同じ読みとして

今今(こんこん)

のような字を、これに、あてはめていくような、新しい表現の可能性、クリエイティビティも、日本語のやまと言葉は与えてくれます。

その場合は、意味が変わってきます。

渾渾と だと 水の流れ続ける様に
懇懇と だと 心を向けるあり様に
今今と だと ひたすら今の一点に集中する様に

など、日本独自の言葉の中でも、表現する
平仮名 ひらがな の凄さは
様々な漢字を同時に当てはめる ことができることです。

1つの音の表現から情景の景色だったり、そこにこめられている多くの漢字で現され象形も同時に紐付けることができる。

日本語の特徴である平仮名や漢字の組み合わせの多様性は、言葉の表現力をさらに豊かにしています。

また、日本語の言葉の中には、この「こんこんと」のように、自然を畏敬し、感謝する味わいも込められており、この言葉を創った人々の感性も私たちは、受け継いでいる、と、その魅力を再認識することで、言葉への愛と感謝の気持ちを深めることができます。


今日は日本語のお話のシェアでした。

それでは、みなさんごきげんよう。

愛と感謝を込めて

love with kei

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