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『アファメーション』は適当にやらないほうがいい

空が高くなり、数日のうちに急に秋めいてきました。


こんな季節にはなんだか急に、かつて読んだ小説を読み返したくなることがあります。これってなぜなんでしょう。


たぶん、秋風が運んでくる、草の香りのせいなのでしょう。


私自身、日ごろ接する文章というのは、どうしても自分にとって、より目的的で、実利的なものが多くなってしまうように思います。


ですが、たまに意識して小説など文芸作品の文章に接すると、言葉の持つ深遠さに心底関心させられます。そして、こころが解きほぐされた感覚が残ります。


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ここ数回、言葉が持つ、ふしぎな力についてお伝えしてきました。


それらをシンプルな言葉に置き換えると、


『言葉がわたしたちの人生を決定づける』


とすることができます。


今年は疫病のこともあり、世界中の多くの人が、自分の内側にある、マイナスの感情を刺激され、増大させられたのち、それを引き出されるかのような体験を余儀なくされました。


また、身の回りをネガティブな言葉で取り囲まれてしまい、精神的にしんどい状況に長くさらされました。


私の周りにも、テレビをつけると、「気分が滅入ってしまう」、「人の言葉がざらざらしていて、涙が出る」と訴える知人がいます。


疫病のニュースそのものよりも、テレビに出ている人が口にする、さげすみ、嫌み、皮肉、などの言葉が、見ている側の人の精神状態にマイナスの影響を及ぼしているんです。


こんな時、私は、「意識的にテレビをつける時間を減らし、努力してテレビと距離をとってみるべき」と率直に伝えます。


でも、自分が精神的にマイナスの影響を受けているという自覚があるにもかかわらず、いまだ多くの人にとって、テレビを見ないでたった1日過ごすことすら、相当難しいことのようですね。


人の言葉、人の念というのは周囲の人に伝わり影響します。



それは直接会うということでなくても、テレビの映像や音声を通じて伝播していきます。私たち人間にはそのような機能が備わっているのです。


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常日頃、私たちは周囲の言葉から大きな影響を受けています。ですが、見方を変えれば、この言葉の影響力を主体的に活用することで、潜在意識にポジティブな刷り込みを行い、人生を自分の望む方向へと変化させることもできるのです。


これを アファメーション といいます。


アファメーションは、肯定的な刷り込みを自分自身で行うことで行動を変える、自己実現法です。


人が最も影響を受けるのは『自分自身の言葉』です。


なぜなら、あなたがご自身の人生の中で、一番多く聞く声というのは、あなたが発する言葉や思考そのものだからです。


わたしたちは、毎日6万回ものセルフトークを無意識のうちに行っており、その8割がネガティブなものであるといわれています。つまりほとんどの人は一日に4万8千回も、


「この仕事をやっていくのがいやだ」

「自分はなんてダメな人間なんだ」

「そんなことをしても恥をかくだけじゃないか」

「自分になんか出来っこない」

「私の見た目がもっと良ければ...」


というような、後ろ向きの考えにとらわれていることになります。


アファメーションはそのようなセルフトークを意識的に変化させようとする試みです。アファメーションを使うことで、やがて潜在意識に変化が起こり、行動が変化し、起きる現実が変化していきます。


実は、私は自分に対する肯定的な声かけは、とても良いということは以前から知っていて、毎日、朝起きたあとに仏壇の前で行っていました。


ですが、メンターと出逢い、改めてアファメーションについて詳しく学ぶ機会を得たのですが、成功者が行っているアファメーションの厳密さにとても驚かされました。


自分への声かけの時に用いる言葉のルールや細かなニュアンスにとても注意を払いながらアファメーションを行っているのです。


アファメーションは私たちの潜在意識へと働きかける試みです。ですが、潜在意識はそもそも形のないものであり、意識的に認識出るものでもないため、得てして漠然としたアプローチになりがちです。


メンターから教わった、成功者が実際に行っているアファメーションは、潜在意識をはじめとする非常に深い見識の上に成立しています。ものすごくシンプルで誰にでもできることなのですが、細かな言葉の扱いに細心の注意を払って組み立てられています。


たとえそれが、とても短い言葉だとしても、正確に、適切な使い方をするだけで、人ひとりの人生を劇的に変えるほどの力を生み出すことさえ可能なのです。それが言葉の持つ力なんですよ。


今回はそれがどういうものであるかお伝えしたいと思います。


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成功者が実際に行っているアファメーション


1.完了形、もしくは進行形で行う


潜在意識には、時間の概念がありません。過去、現在、未来の判別をすることができないのです。


ですので、アファメーションを作るときは、自分が望む将来の願望が、すでに叶ったものという完了形、もしくは進行形で口にしてください。


潜在意識の強力な力を味方につけるうえで、これはものすごく重要なポイントです。すでに夢や願望が実現した自分として今を生きることで、潜在意識を成功者用のものへと変化さてしまい、手に入れたい現実を引き寄せるという原理を働かせるのです。


よくやってしまう間違いが、


「~が達成できますように」

「3年後、~が叶います」


という、将来、叶ってほしい願望を願うようなアファメーションを作ってしまうことです。私たち日本人には、神社にお参りするときに、お賽銭を入れて『願掛け』をすることを良しとしている人も多いので、これをついやってしまうんです。


ですが、この形のアファメーションだと、潜在意識に、『願掛けをしている自分』としての言葉を刷り込むことになるので、結果として『いつまでも願望の実現を願い続ける人生』が実現されてしまうことになります。


そんなの、冗談じゃないですよね。全然うれしくないです。


実は私は、メンターにアファメーションの深い原理を教えてもらうまで、この、願掛けに近い声かけを、毎朝行っていました。今では、メンターに正しいアファメーションについて教えていただき、正しい声かけを行えています。これは非常にありがたいことです。


2.肯定的な表現のみを使う


アファメーションでは、「こうならないように」「~ではなく」という表現を使わないようにしてください。


理由は、潜在意識は否定する言葉を認識できないからです。


「貧乏になりたくない」と口に出すと、貧乏という現実が引き寄せられます。ですから、この場合は貧乏になりたくないではなく、「私はお金持ちだ」と表現するようにします。


「事故を起こさないように気を付けよう」と言う習慣があると、いつか事故を起こします。この場合は「安全を心がけよう」と言うようにします。


些細な違いですが、メンター曰く、こういう微妙な違いに気を付けていることが会社を10年以上維持し、成功をし続ける要因になっている、とのことです。


3.マイナス思考の神経回路に『プラスの上書き』をする


何か嫌なことがあったときや失敗してしまったときなどは、ネガティブな言葉や、否定的なセルフトークをしてしまうことはあります。


そんな時、「良い経験を積むことができた」「次は成功し、やり遂げている」などとアファメーションをすることで、起きた出来事に対する意味付けを変えることができます。


このような行為を意識的に繰り返し行い、習慣にすることで、脳内のプラス思考の回路を強化し、私たち人間が持つ『ネガティブ・バイアス(否定的偏向)』を弱めることができるのです。


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ここ数回、潜在意識の力と言葉の関係についてお伝えしてきました。どれもシンプルな内容ですが、実際に成功者が行っているものであり、パワフルな効果が期待できるものですので、安心して、習慣にしていただいてよいものばかりです。


いきなり習慣にすることは難しいものです。まずは、あなたが今、思っていること、発している言葉がどれだけ、これからの人生に大きく影響するかということを、まずは認識していただきたく思います。


お読みいただき、ありがとうございました。

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