見出し画像

睡眠時無呼吸症候群で使用する検査器とは

検査をして現状を把握し、今の自分の眠りの質を知りましょう!!
人生の3分の1を占める睡眠。起きている時間より見直しが必要かも…


1.検査の方法

ダウンロード (2)

検査の方法は3つあります。

①スクリーニング検査

ダウンロード (3)

これは一番簡易的な検査方法です。
一番最初にどれくらい睡眠時無呼吸が起こっているかを調べる検査法になります。
この検査では酸素飽和度の測定を行います。
専門用語でSpO2と言われることもあります。

酸素飽和度=動脈血の中にどれぐらいの酸素とヘモグロビンの結合がみられるのかがわかる数値になります。

上限100%まで
正常 97%以上
正常範囲 95%~96%
低酸素血症 95%未満

と言われています。※所説あります。
数値が低くなればなるほど、体の中に酸素が足りていない状況になります。
常時、90%以下になる人は酸素療法というテレビであるような、鼻から管を着けて酸素を吸入しながら生活をしないといけなくなります。

これが寝ている時に下がる回数が何回あるかで睡眠中に呼吸が何回止まっているかを判断します。
これが回数が多い人ほど無呼吸の重症度が高くなります。

この検査は費用も安く、検査を受けやすいです。
3割負担  300円
2割負担  200円
1割負担  100円

になります。
しかも、自宅で検査できます!!

しかし、欠点が1つあり、この検査で重症の値が出ても治療を開始
することができません。
あくまでも今の現状を知ることしかできず、さらに次のステップへ進んで検査を受けなくてはいけません。

その影響もあり、今ではこの検査をする施設も少なくなってきています。


②睡眠簡易検査装置

画像3

現在では、これが最初に行う睡眠の検査では一番主流になっていると言えます。(クリニックで相談すれば検査を実施することができます)
これは先ほどの検査よりも精密に検査をすることができ、かつ、この検査だけで結果次第では保険適応で治療を開始することが可能となっております。

この器械も、自宅での検査が可能で病院へ入院して検査する必要性が無いので費用も安価で抑える事ができます。
保険適応の検査で
3割負担  2,700円
2割負担  1,800円
3割負担  900円

になります。

この器械では、睡眠中に無呼吸が何回起きているかを測定することができます。病院のDrはその数値の事をAHIと言われるかもしれません。

AHI=睡眠時無呼吸の重症度を示すために使用される指数です。これは、睡眠1時間あたりの10秒以上の無呼吸および呼吸低下イベントの数で表されます。血液の酸素化の減少と関連している必要があります。

ここでの結果が非常に重要になってきます。
AHIの値が高ければ高いほど重症になってきます。

画像4

5回以上が睡眠時無呼吸の症状を持っていると考えてください。
しかし、ほとんどの場合は20回以上でないと治療を開始するケースは少ないです。
20以下の場合でも治療を開始こともできますが、経過観察を促されるDrが多いです。もし、気にされる方がいればマウスピースなどで治療を開始できるので、Drに相談するといいかと思います。

上記の表で40回以上の方は保険適応で治療が開始ができます。
40回という回数は非常に重症の為、体の様々な部分に影響を与えていますので治療を始められた方が良いと思います。

最近では、この検査もかなり簡便化されており冒頭の写真のように鼻にセンサをつけることなく検査を実施できるものも出てきております。

ダウンロード (4)


3.フル・ポリソムノグラフィー(PSG検査)

画像6

これは、先程の簡易検査でAHIが20以上40未満だった方が受ける必要のある検査になります。
(他の睡眠障害の可能性がある方も検査の対象となります) 
簡易検査よりもより精密で、この検査は病院へ1泊入院をして検査をしなければいけません。

病院の個室を1部屋貸切る検査になるので、今までの物よりも少し費用が高くなってきます。
3割負担  28,000円程度
2割負担  20,000円程度
1割負担  15,000円程度

個室代や食事代で多少金額の変化はあります。

器械の装着も精密な検査を必要とする為、身体につけるセンサが多くなり、
頭・胴体・指・脚など体全身にセンサを着けたまま就寝して頂くことになります。
(センサをたくさん着けるのでなかなか寝れないという人もたくさんいます)

翌日の朝から退院して後日、結果を聞く流れになります。

この検査でAHIが20以上であれば保険適応で治療を開始することができるようになります。



2.まとめ

画像7

検査をすることで今の睡眠の質が分かり、これからの生活での課題が見えてくるのではないでしょうか??

睡眠はどの文献でも体調を管理していく上で非常に大事な要因と言われています。しかし、寝てしまうと無意識になってしまうので、あまり危機感も湧かないと思います。

しかし、人生の3分の1は睡眠で、あなたの老後を左右するものもなります。健康でいる事は周りに人たちにも重要なことではないかと思います。

最近、よく寝れていないとかベッドパートナーからいびきの指摘があった方などは簡易検査で自分の状態を調べる事をオススメします。

睡眠の質を上げ、仕事の生産性・家族との時間を大事にしていきましょう!!

次は、睡眠時無呼吸症候群の治療器についてご紹介をさせていただきます。

インスタグラムもやっているので良かったら暇つぶしにどうぞ…














この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?