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戦いの日。初のフルマラソン大会

出発。
眠いが起きれた。
今日はフルマラソン挑戦の日。
今年の目標のうちの二つ目だ。
一つ目は大型自動二輪免許取得。
今年はこうして二つの目標を年初めに計画していた。

暗い中出発04:40

04:40出発。
エネルゲン1L、カフェオレ作り
昨晩のなめこ汁をあっためてスープカップに入れる。
ラン後は寒いはず。一応湯たんぽも持ってく。

下道ノロノロトロトロ

高速代ケチって下道をトロトロむかう。
日曜日なのにトラックトロトロ。
急ぐのにイライラ。
日曜日だから朝早いなら下道の選択でも良かったはずなのに。。

段々とガスがかかるが明るくなってきた。時間6時。気温6度。山通るなら段々と冬タイヤが必要か
間に合うかなぁ
ようやく着いた。ドキドキ大丈夫かなぁ

なぜ、こんなに朝早く受付場に来てるのか?って?
そう。
僕のゼッケンだけ届いて無かったのだ。
いわゆるゼッケントラブル。
なので皆さんは前日(昨日ここで受付)ゼッケンをもらってるか、僕みたいに家に直接送ってもらっている(僕は届かなかったが)。

ようやく着いたがそこから話が進まない進まない。
話が今日の現場へ通ってなかったらしく
「なんだそれ!」みたいな感じ。
とにかく確認確認。で待たされる。
”きっとダメだなこりゃ”と、この時は諦めかけてました。
いかりあ長介→ダメダコリャ。

対策本部こっそり撮り。大会の裏側拝見。皆んな早朝から忙しい。悪いね。こんな時にイチランナーが迷惑をおかけ中ー。

担当者が一生懸命僕のゼッケンを探しても見つからず。30分待って「ごめんねぇ。ここには探しても無いみたいだから、スタート場所受付に今から行って急遽ゼッケンを再発行してもらって下さい」、、。
※※なんという事だぁ。※※
「あぁそれと駐車場は自分自身でお探しになって下さい。どこも混んでますからこちらではお探し出来ません」
※※おおー。こりゃ大変だぞ、あと約1時間半にはスタートだ※※さぁどうする!

急いでスタート場所へ走る。この橋を渡れば盛岡城公園だ。
ようやく入り口付近。時計は08:23を指す。これからゼッケン(有るの?)体温チェック表の提出、そして緑のバンドを腕に付けるそう。スタートは09:00!!

考えた。
よし走るべ。
ここ受付場はゴール地点。
皆んなはスタート地点の中心街に車停めるはず。
今から中心街に行き駐車場を探すと間に合わない。
車はこの辺へ置き
そしてここからスタート地点までは約2.3キロ。
アップだと思えばいいや。
そして運良くゴール地点の道路渡った側にサンデーさんの広い駐車場があり今時点で開店前に車を停めてる人がまばらにいた。「こ・れ・だ。」
速攻車を停める。ランニングパンツは既に履いている。しかしウエストポーチを準備する時間が無い。
飲み物もリュックの中。
あれもこれもリュックの中だ。
さぁどーする。
これを背負って初の42.195キロなんて走れるのか!
重さは約2キロはある。
レインコートも薄手のパーカーも財布も車の鍵もiPhoneも音楽用iPodもバッテリーも入ってる。
いやいや考えてる暇ない。
そのまま行くしか無いべ。
シューズも結果 朝履いてきた靴になった。
履き替える時間も無し。

時間08:35!!ゼッケンあった!急いで安全ピンでゼッケンを付ける。あとICタグもか!
この封筒もバックに詰め込み荷物増。


なんとか。。間に合ったー。
皆はトイレ行ったり
ストレッチしたり
スタート前の写メとったり‥

皆んなは悠々とスタート前準備完了
僕はまた走るスタート場所へ。どこだ?
あちゃー。やっちまった。朝寝ぼけて靴下裏返しかよー→速攻直す。何から何までドタバタ劇発症中ー。
皆んなは悠々と‥

ランナーはザッと5,000人らしい。
仮装ランナーいるいる。
・最近流行りの恐竜ランナー
・お侍
・流行りのゲームキャラクター
・ポケモン
・裸足ランナー
他沢山。僕は息子がワンピース好きだからルフィと記念撮影。この写メを息子にお土産。

自作だって

いよいよスタート。
僕はフルマラソン走りきれるのでしょーか。

街の中を駆け巡り
岩手八幡宮前では祭り囃子。
あちらこちらの声援が眩しい。
人混みの中でスローペースでいつも使わない筋肉を使ってしまう。
10キロが遠い。
スローペースのせいか10キロですでに1時間20分を経過。
ああ疲れるー。

おれ。完走できる?こんな辛くて。

13キロ地点がやばかった。
なんだか胸がムカムカして肛門がウズウズして
過去に熱中症になったことがある前兆に似ていて躊躇した。
道路脇に行ってリタイヤを考えた。
家族は県外にいて今日は息子の文化祭だ。
子供はこの日の為にダンスを練習していた。
僕が何かあれば家族に迷惑をかけてしまう。
無理は出来ない‥
追い越されるランナーをどうしようか考えながら見ていた。。
ああなるほどなぁ。
僕よりキツそうに走る顔。
僕よりべしょべしょに汗かいて走る人。
僕より脚が痛いのか脚を引きづるように走る人。。
俺なんて
皆んなに比べたら全然まだマシなほうじゃないか。
こんなんでへこたれるなよ自分っ。

と再度思いリュックを背負って走る走る。
リュックのせいか腰が痛い。
リュックのせいで背中に余計汗をかく。
そしてようやく半分21キロ到達。
この後マラソンで初めて歩くことになる。

ようやく湖。
沿道の声援の暖かさ最高よ。
キツいが景色が助けてくれる
この景色を走るだけで絵になる


今日は非常に疲れるランだ。
何故だろうと考える。
朝早い
ゼッケントラブル
朝ご飯の内容
靴の選択
そして重いリュック。。
どれもこれものせいには出来るがそう思わないようにした。
そう。
前に進むしかないのだ。
距離は後半にさしかかる。
もう引けない
戻れない。
行くしか無いぜ自分。

レースは後半。
長ーい上り坂を超えたら別世界。
綺麗な紅葉と御所湖の湖の景色。
ああ最高だ。
この景色を見れて良かった。
走ってここまでこれて良かった。

沿道の声援もそうだが
道路脇に寄ってストレッチや脚を休めるランナーが増えてきた。
皆んなキツいのだ。
僕だけじゃない。

皆んな皆んなきついのだ。
素敵な景色を皆んなで走れる楽しさがある。
ここから脚動かず。ずっと歩くしかない。

下りでペースを上げる。
脚には相当力が加わるが距離は稼げる。
このままじゃ5時間もかかってしまう。
予定は4時間だった。
あまかった。
ペースランナーの5時間さんを見たら
全く速くないペタペタ走り。
僕は段々とそれでも着いて行けなくなっていた。
呼吸はまだいける。
しかし脚がついてこない。
筋肉という筋肉がもう悲鳴をあげていた。
リュックにテーピングが入っていた。
何となくで脚に巻いたりして対策をする。
それでも脚は
股関節は動かない。。

いい景色。だが辛い。
景色を見て気持ちをごまかす。
脚やられ中

気を紛らすように途中
携帯で美しい写真を撮ったりして気持ちをごまかす。
しかし脚が動かない。
どんどん女性や高齢者にも抜かれていく。
プライドや格好良さなんて通用しない世界。
僕の実力はこんなものだった。

もう少しが遠い
あともう少し
ココからがまたつらい。走りたくても走れない自分。

沿道の声援と
給水所の人達の応援と
一緒に走るランナーのおかげでここまで来た!
よく来れた!もう脚は動かない。
あと何キロも無いのにただただ歩く歩く。
歩くのもしんどい。、
ようやく気持ちだけで前に進んでいる。
あと1キロ。
いつもは直ぐに走りきる距離。
でも今日は
最後の1キロが長い長い。
ここからハーフを走りきるぐらいの感覚。
とにかく長ーい。
でもあともう少しだ。

僕のゴールは自分が映らなかった。
85歳ランナー。もはや神がかっている。
南部鉄器のメダルいいね。

ゴール!!!
疲れたぁ!
そして脚よ。よく堪えてくれた。
僕の後ろでゴールしたお爺ちゃん。
何と85歳!!!
世界は僕が知るより全然広く大きい。
こんなランナーの神様と走れて
僕は感激だ。
初のフルマラソン。
完走はしたが悔しい。
もっと勉強して長老のようにいつまでもこうして皆んなと長い距離を走りたい。、

僕がフルマラソンを語るなら
それは
マラソンはスポーツというより
”旅だ”
速いランナーは置いといて
僕みたいに走ることに5時間弱もかけて走る。
こんな経験は、まるで無かった。
自分の気持ちと向き合い
皆の走る姿から勇気をもらい
声援の力も得て
ようやく完走する。
坂を上り
坂を下り
強い風を受け
雨を受け
ようやく旅が終わる。
そう。
これは旅だった。
今日はみんなと厳しい旅を終えて
また一段と僕は経験値をこれからの自分に
自分の周りの人たちに生かして行こうと思う。
今日は皆さんナイスランでした。

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