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自分自身から解き放たれる旅 16 <チェコ 後編>

「叩き壊して生まれ変わる」ガラス造形作家が、作品制作に浸りきる生活から離れ、日常の全てを放り出し、未体験の環境下で、自分自身の内と外、過去と未来、そして、宇宙とじっくり対話するための旅。

2017年8月

チェコ トゥルノフ Turnov 

プラハから北へ80Km、ガーネットの産地としても有名な Turnov。
宝石やガラスの加工関連会社が集まる自然豊かな美しい街。

20年以上の付き合いになるガラス研磨用具のメーカー2社を訪問した。
モーゼル、ボヘミアクリスタル等のガラス工芸の歴史が長いチェコで、
とても重要な技術を持つ会社だ。

ガラスを削るダイヤモンド砥石をオーダーメイドで作ってもらっている DIAS

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日本の江戸切子の職人さんにも、気に入って使ってる方が結構いる。
今回初めて会った次期社長(左) Ondrej Romany氏は、身長197cm の好青年。

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社長、技術部長とは20年ぶりの再会となった。
「オレたちは老けちゃったよ、お前は変わらないなぁ〜って」熱烈歓迎を受ける。
一緒に工場を案内してもらった。

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ガラスの加工には欠かせないダイヤモンド工具を作り続ける工場は、
伝統的な旋盤などの機械とコンピューター制御のハイテクマシン(ドイツ製)が共存する楽しい空間。

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ダイヤモンドホイルを作るための型。
大きさ形状、多種多様に対応している。

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職人さんの手仕事がとても大事な工程。

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日本とチェコの道具に関する基準や慣習の違いも、現物を前に直接会って話せば一発解決。

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更に使い易いものを作ろうと、細かい要望にまで真摯に耳を傾けてくれる姿勢が頼もしい。

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発砲ウレタン製のガラス研磨工具メーカーPOLPURへ。

日本では今でも、木やコルク、石で作った古くからの道具を使っている職人さん達がいるが、チェコをはじめ、ヨーロッパでは今やスタンダードになっている発泡ウレタン製のガラス研磨ホイルを開発した会社。

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右が創設者のPavel Brustmann氏

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次期社長のOndrej氏に、いつもはメールでPolpur製品の使い勝手や、新製品についての相談にのってもらっている。
DIASとPOLPURはとても仲の良い会社。
次期社長ふたりは、偶然にも同じ名前 Ondrej氏。

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良い道具は作業工程の効率化だけでなく、作り手の気持ちまで高める。
ありがとう Brustmann 親子。
これからは道具を使うたび、彼らの顔が浮かぶだろう。

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会社訪問の後、BRUSTMANN社長が、TURNOV近郊を案内してくれた。

Zelezny Brodにある名門ガラス学校


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彼もこちらの卒業生。富山ガラス造形研究所で教鞭をとったフランティシェック ヤナーク氏の同級生だ。

学校の中も案内してもらった。

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ガラスアートのギャラリーDETESK には、とっても珍しい作品達が。

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チェコ第一のガラス作家 Libensky氏の義父の フィギュア作品が展示されていた。

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伝統的なカットガラスやチェコが誇るエングレービングの作品も。

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さすが、ボヘミアンクリスタルの国、チェコって感じです。

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最後に、この地域の伝統的な建物。

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綺麗なログハウスは屋根瓦も木製。

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TURNOVから少し足を伸ばすと、さらに自然豊かな場所がたくさん。

ガラスと芸術と自然を満喫しに、必ずまたチェコに来よう。

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