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花巻市議会12月定例会開会

12月1日。
令和5年花巻市議会12月定例会が開会しました。会期は12月14日までの15日間。
この間、本会議場での一般質問、議案審議のほか、常任委員会、特別委員会などの委員会が開催されることとなっています。

今回の定例会では、15名の議員が一般質問に登壇することとなっていますが、私も12月6日(水)に質問します。

一般質問は2点について質問します

今回私が質問するのは、次の2点。
① 第2次花巻市まちづくり総合計画について
② リノベーションまちづくりについて

① 第2次花巻市まちづくり総合計画については、11月14日(火)に議員説明会があり、同計画の長期ビジョンの素案が示されました。
その後、花巻市総合計画審議会、大迫・石鳥谷・東和の各地域協議会、花巻市地域自治推進委員会での説明があり、前回の記事でも触れましたが、現在12月19日までを期限とする長期ビジョン(素案)に関するパブリックコメントを実施しているところです。

今回の一般質問では、長期ビジョン(素案)に関する市民参画について、前述した審議会や委員会ではどのような意見があって、長期ビジョンにどう反映していくのかについて、また、10月16日、17日に開催されたまちづくり市民ワークショップ参加者を対象とした説明会について、長期ビジョンの素案をどうとらえ、評価しているのかについて、質問することとしています。

総合計画に対する私の感想は前回の記事で述べたところですが、いずれ「内容は充実しているがボリュームがあって市民には馴染みにくい」のは否めないところです。
それを市民に分かりやすい形で説明し「市民も一体となってこの総合計画に基づいてまちづくりに取り組んでいこう!」というPRも必要ではないか、と思います。
今回の一般質問では、総合計画のわかりやすい形での市民への周知、そして市民と協働して実現していくためのプロセス等についても質問することとしています。

それから ② リノベーションまちづくりです。
花巻市では令和3年3月に「はなまきリノベーションビジョンブック」という冊子を作成しました。その中で、花巻市立地適正化計画に掲げる「リノベーションまちづくり」に向けたビジョンと取り組みについて「花巻リノベーションまちづくり構想」としてまとめています。

私は、この構想の策定委員会の委員だったことから、構想策定後の経過について関心を持って見守ってきたところでしたが、正直言って「リノベーションまちづくり」の考えがなかなか市民に浸透せず、その熱が年々下がっているように感じられます。
市では「花巻中央エリア社会実験2023」と題し本年7月~9月に上町通りを会場に民間事業者等による公共空間の活用実験を行いましたが、広場や道路の活用はもちろんリノベーションまちづくりにつながるものではあるものの、空き地や空き店舗といった遊休化している資源を上手く活用したまちづくりという点において、なかなか進んでいない現状があると思います。

私は、空き店舗や空き地が増えている現状の中どのような展望をもって「リノベーションまちづくり」を進めていくのか、その点について質問したいと考えています。

市民参画条例の議案審議は12月7日

12月7日には、議案審議が行われますが、以前一般質問でも取り上げた「花巻市市民参画条例」が今回ついに上程されることになりました。
かつての記事で私が危惧していた通り「今までの市民参画においては市民参画・協働推進委員会でも評価をいただいており、条例化により、特に変更すべき課題と考えているものはない」という視点にたった条例となっており、「市民の意識醸成を図る考えはなく、市民に対する市民参画の機会を保障するための」条例が提案されました。

私は「市民の声を聴くだけでなく、市民とともに作り上げていく」のがまちづくりの本来の姿だと思っており、市が主催する意見交換会の参加者やパブリックコメントの少なさなどから見ても「花巻市民のまちづくりにおける参画意識が低い」状況にあると考えています。
そうであるならば、やはり「市の責務として市民の意識醸成を図るべき」と思っており、私は会派の議員とともに今回提案された「花巻市市民参画条例」について、修正案の提出も含め対応を検討しているところです。

新図書館の建設場所の問題はどうなる?

新図書館の建設場所の問題については、11月24日に開催された「新花巻図書館整備基本計画試案検討会議」において新花巻図書館建設候補地別比較調査を実施することが明らかにされました。

会議に出された資料によると、この調査に要する期間は9か月。調査委託にかかる費用は約1,800万円を想定しているとのことでした。

このことについて、資料では調査委託料費用に関する補正予算案を市議会12月定例会に提出するとのことでしたが、議員に対して説明会を開催の上、12月定例会の最終日に追加提案するようです。

この件に関しては、いろいろな方から「新図書館はどうなっているのか?」「早く建設してほしい」という声が聞かれます。
多くの市民の方は「これ以上時間をかけずに早期に建設場所を決めるべき」と思っているのではないでしょうか?

もちろん、今検討されている2つの候補地について、市民の中でも様々な意見があることは承知しています。
その2つの候補地について建設費を含めた施設整備の比較に時間や費用をかけるのではなく、将来を見据えた公共施設整備計画など大きなまちづくりの観点から新図書館の建設地を決めたほうが市民は納得するのではないでしょうか。
にもかかわらず、「これから9か月かけて検討する」「1,800万円かけて比較調査する」提案には、正直言って賛同できません。

もちろん、市の説明を聞いてみないとはっきりしたことは言えませんが、少なくとも多くの市民が思っていることとは、違う方向の提案だと思います。いずれ、この件に関しては、議員に対する説明会や補正予算の審議において、市当局の提案の中身を精査して自分の考えを示していきたいと思います。


以上、花巻市議会12月定例会開会にあたり自分なりのポイントをピックアップしました。
なかなか忙しい定例会となりそうですが、「市と市民が協働してまちづくりに参画する」という視点を常にもちながらこの定例会にも臨んでいきたいと思っています。

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