第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョン(素案)パブリックコメント実施中!
花巻市では、現在、第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョン(素案)にかかるパブリックコメントを実施しています。
このパブリックコメントの実施に先立ち、11月14日(火)に花巻市議会議員説明会が開催され、市当局から第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョン(素案)について説明がありました。
議員説明会と素案の感想
この長期ビジョンは、「序論」「第1章 花巻市まちづくり総合計画(前計画)の評価」「第2章 まちづくりの視点」「第3章 将来都市像」「第4章 まちづくりの基本方向」「第5章 重点施策推進プロジェクト」で構成されており、参考資料も合わせると123ページにも及ぶ充実した内容となっています。
また、8ページの概要版も用意されていますが、これも詳細な記述がなされています。
議員説明会では、議員から、長期ビジョンに市民参画の記述がみられないとか、今後のアクションプランを早期に示してほしいなどの意見が寄せられました。
私の個人的な感想としては、まず全体的に非常に詳細な記述であり、策定にあたった総合計画策定室の方々に敬意を表するところです。
各章についてピックアップして述べますが、まず第1章の現計画の振り返りについて、計画の進捗や成果を詳細に振り返ることは非常に意義のあることだと評価します。ただし、これを長期ビジョンに組み込むべきかどうかは賛否が分かれるところかもしれません。
第2章のまちづくりの視点は異論のないところですが、将来人口の推計について、議員説明会ではある議員から「人口減少を前提としていて、進むべき方向性として夢のない内容となっている」という意見がありました。
私は、現状を見ると確かに人口推計上はこの記述で仕方のないものだと考えます。
一方で全体の計画を見渡した時、現状の課題を解決するための記述が多く、将来花巻市を背負う次世代の視点で見ると、確かにワクワクするような夢のある計画ではないような気がします。
それが第3章の将来都市像にも表れていて、
『豊かな自然 安らぎと賑わい みんなでつなぐ イーハトーブ』
という将来都市像は、まちづくり市民ワークショップ(一般部門・若者部門)における参加者からの様々な意見を取り入れた結果だと思うのですが、あまりにも抽象的すぎて、目指すべき方向性が不透明な印象を受けました。
第4章のまちづくりの基本方向では各分野ごとに詳細な分析が行われており、その誠実な取り組みは高く評価される一方、現在検討中の事項が多く、8年後を見据えたビジョンとしてはやや具体的すぎる印象も否めません。
第5章の重点施策推進プロジェクトも詳細な記述が多い一方で、検討中の事項も多く含まれていますので、これらの具体的な記述はアクションプランに掲載するべきかもしれません。
全体として、非常に重厚で堅実な行政計画という印象を受けますが、市民にとっては概要版でも理解しづらい可能性があります。策定後は、簡易的なパンフレットを作成し、周知に努めるなど市民が参画しやすいような工夫が必要だと思います。
パブリックコメントで意見を!
この長期ビジョン(素案)に対するパブリックコメントは12月19日まで受付しています。
ホームページを見てみると、長期ビジョン(素案)の解説動画などもあり、市当局でもできるだけ皆さんに周知しようという意気込みが感じられます。
この素案に対する意見をお持ちの方は、ぜひ、パブリックコメントに参加いたしましょう!
第2次花巻市まちづくり総合計画長期ビジョンについては、私も花巻市議会12月定例会の一般質問の場で取り上げる予定です。
みなさんの積極的な市民参画を期待しています!
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