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これまでの一般質問を振りかえる~市議会議員活動前期2年間の総括~②

前回は、一般質問を中心に市議会議員の2年間の活動を振り返りましたが、今回は、市議会で議論となっている事項や、特に重点を置いてきた活動などを振り返りながら、これまでの活動を振り返ってみたいと思います。

2年間の市議会における議論の中心は「新図書館の建設場所」

市議会では、様々な議論が行われていますが、この2年間の大きな議論といえば、新図書館の建設場所の問題だと思います。

この件については、これまでの活動報告でも何回か取り上げています。

いずれ、ここまでこじれてしまっている新図書館の建設場所。

これから市では、「新花巻図書館建設候補地選定に係る意見集約等運営業務委託プロポーザル」を実施するそうですが、どのような形での意見集約が図れるのか想像もつきません。
「花巻駅前」「旧花巻病院跡地」の2箇所の候補地について、どちらにしろ遺恨が残る形だけは避けるような意見集約を望みたいと思います。


私が考える「まちづくりの基本」

「まちづくりの基本は、市民の声を聴いて行政が行うのではなく、市民が自らまちづくりに関わりながら行政とともに進めていくことである」

これは2年前に、私が市議会議員になる前に市議会議員選挙でも繰り返し話してきたことで、私の政治活動の根本ともいっていいものです。

これまで、この「まちづくりの基本」に基づいて、市議会の本会議、各常任員会、特別委員会などの場で市当局に対し様々な質問を行ってきました。

しかしながら、市は「市民の意見は参考にはするものの、あくまでも市の方針や計画は市が中心となって進めるものである」というスタンスで、この姿勢は一貫しています。

特に、昨年、市民がまちづくりに関わる市民参画に関し、市の推進体制が不十分なまま「花巻市市民参画条例」が制定されてしまったことは、今も本当に忸怩たる思いです。数の論理でなんともならなかったとはいえ、やはり自分の力不足を痛感する出来事でした。

花巻市には「花巻市まちづくり基本条例」という花巻市のまちづくりの基本原則を定めた条例があります。
「花巻市まちづくり基本条例」の前文には、こう書かれています。

私たちは、まちづくりに関する基本的事項を共有し、市民が自ら考え、決定し、行動する市民参画と協働のまちづくりを進めることによって真に豊かな地域社会を実現するため、ここにこの条例を定めます。

「花巻市まちづくり基本条例 前全文(抄)」

まさに『市民が自ら考え、決定し、行動する市民参画と協働のまちづくり』こそが私たちが目指していくまちづくりの本当の姿であることを改めて強調しながら、今後も活動を進めていきたいと考えています。


これからの活動について

これまでの議会活動を振り返ってみた訳ですが、折り返し地点を迎え、今後どのような活動をしていくのか、花巻市における課題を踏まえながら少し展望してみたいと思います。

1.グランドデザインの構築に向けた活動

これまでの活動を通じ、私のスタンスと市のスタンスとの相違点が明確に見えてきたような気がします。
その一つが「バックキャスティングとフォアキャスティングの立場の違い」です。

バックキャスティングとフォアキャスティングについては、この記事でも紹介しましたが、簡単に言うと次のようになります。

バックキャスティングは、目指すべき「未来のまちの姿」を描き、そこから「いま何をすべきなのか」を積み上げていくという思考法。
フォアキャスティングは、目の前の課題に対し、これまで行われてきた方法やデータ等を駆使して解決を図りながら、現実的に実行可能なものを積み上げていき、未来の目標を立てていく思考法。

私のスタンスは「まちづくりにおけるグランドデザイン」を描いて、それから個別の計画や公共施設の配置等を行うべき、という「バックキャスティング」のスタンスなのに対し、市の総合計画(アクションプランも含め)や市長答弁を見ると、あくまでも現状の課題解決を重視する「フォアキャスティング」のスタンスです。

今後の活動において、この立場の違いはさらに鮮明になっていくと思います。
この立場の違いを意識しながら、バックキャスティングによる「まちづくりのグランドデザインを構築」に向けて、活動を進めていきたいと考えています。

2.市民を巻き込んだ活動

これまでの私の活動は、どちらかと言えば「自分が考えるまちづくりのあるべき姿を議会を通じて市当局にぶつける」という方法を主としてきたように思います。

申請書のペーパーレス化やスポーツ施設の使用料の見直しなど、私の活動により、ある程度成果となって見えてきたものもありますが、市とのスタンスの違いからもわかるように、いくら理想だけを訴えても現状は変わらないのもまた事実です。

理想を実現化するためには、やはり自分の考えを理解してくれる賛同者や、一緒になって活動していく同志が必要です。そのために、今後はより「自分の理想を市民に訴え、一緒に活動する市民を増やす」活動をしていきたいと考えています。

そのためにもまずは自分の活動を知ってもらう必要があります。

来月には、活動報告を兼ねたタウンミーティングを開催したいと思いますし、今後は、一緒になって活動してくれる方も探していきたいと思います。

議会活動の充実はもちろんのこと、今後は市民を巻き込んだ政治活動により力を入れていきたいと考えています。

まとめ

この2年間、活動報告を見ていただいてありがとうございます。
みなさんからの「記事見てるよ」の声とか、記事につく「💓」は励みになります。

今後もどうぞよろしくお願いします。

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