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おみやげ。修学旅行の思い出(が無い)

先日好きな芸人「相席スタート」さんの出演TV番組で、修学旅行のお土産の話題があった。
最近は学校からお土産の通販を推奨されるんだって!びっくり!
相席スタート山添さんの「お土産というか、普通の買い物ですよね」が全てだと思ったが、「我が子がもしネットで買っといて、って言い出したら自分の理解の範疇に無い事を言い出した!大物になるかもしれない!と思う」と言う相方のケイさんの言葉にハッとし、その心根が素敵過ぎてますます好きになった。
今日は土産話ならぬお土産の話です。

タイケン、ダイジ。

修学旅行出発前に家から通販するシステムは、「荷物軽減」と「大金を持ち歩かない」という利点から生まれたらしい。なるほど!
でも、懐と荷物に合わせたお土産選び・お金を持ち歩く危険性・誰に何を選ぶか・割り振る計算、そういう事まで含めての修学旅行であってほしい気もする。
なにせ面倒くさい事を強制されるのは、学生時代しか体験できないのだから・・なんて大人のエゴかな?
成功とか巧さとかは要らないから、体験してみてほしいと思ってしまう。
きっと修学旅行のお土産という「ジャンル」に意味がある。自分の為に木刀や十手を何故か買ってしまう可愛さも、同じ事かと思う。
ちなみに我が家は、何を買えばいい?と聞かれたり(何が欲しい?じゃないところがミソ・・いや可愛いミス)、親とは全く異なるセンスで驚いたり、考えるのが面倒のあまりか何も買ってこないという放棄手段に出られた事もあった。それはそれで面白いのでママ友に愚痴るネタにしている。

写真に残っていた修学旅行のお土産の一部。
真ん中の緑包装2つが八つ橋。
左店の抹茶味は生地に抹茶が練り込まれており美味しかった。
餡が抹茶味の店もある。
右店は子どもの見てる前で
出来立て?の八つ橋を詰めて包装してくれたのだそう。
黒蜜ときなこをかけるバームクーヘンなどは
鳥獣戯画のパッケージも含めて洒落ていた。
バームクーヘンにめがない♡

好きな人にお土産を「選ぶ」のは楽しい。
自信は無いが、自分がその日その時もらって心から嬉しい物を贈るしかないと思っている。
かの阿川佐和子さんもおっしゃっていたが、私は手土産が一番難しい。

綺麗なままの箸置き

修学旅行の話に戻るが自分の小中高時代、何を買ったのか全く覚えていない。
高校に至っては旅行自体思い出せる事が何も無く、そんなにつまらなかったのか?と冷や汗をかく。友達に電話しようかと思ったくらい何も思い出せない。自分が怖い。
ただ、中学の時、祖父母に清水焼の箸置き揃えを買い、後日郵送した事は覚えている。桜が描かれた長方形の箸置き。今のようにネットで事前に調べる事は不可能だったから、店先でかなり悩んだ事まで想い出せた。
私は家族親族の中でもこの祖母に親しみを持っていた。祖母とは性格も似ていた気がする。
幼少の頃から思春期まで、悩みも含めてこまめに手紙を書いていた。
祖父母が亡くなってしばらく経ってから、その家を管理・整理していた伯母の傍らで、それらの手紙を見つけた。
あまりの内容の若さに赤面し、証拠隠滅を図ろうとしたが「読まれたところで、いまさら伯母に何を隠す事があろうか」と思い直しそのまま置いてきた。
その時、くだんの箸置きも見つけて、すぐにわかった。
祖母は贈り物をしまい込み、使わない癖があった。母がしょっちゅう「せっかく贈った服を後生大事にしまっちゃうのよね」と愚痴っていたのを思い出す。
私の贈った箸置きも、綺麗なままだった。祖母らしくて涙が出た。
伯母とは気心知れた仲だが「この箸置もらってもいい?」と言えなかった。その時は、おばあちゃんに贈ったものだし!という気持ちだったのかもしれない。
ただ、母も亡くなった今になって、思い出の品としてもらってくればよかったと思っています。

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