絶望と共感。ふたつの感情が交互にやってくる女子本!圧倒的共感しかない!
わたしもあなたも登場人物のひとり_
本の帯に書かれている
「わたしもあなたも登場人物のひとり」
というキャッチコピーが、
読み進んでいくと胸にしっくりと落ちていきます。
この本は、韓国の女性が
節目節目で、自分の人生を選択し、生きていく姿や
韓国社会の中での女性の生きにくさを描いた一冊です。
今まで知らなかった韓国での女性のポジショニングを
知ることもでき、とても親しみが沸きます。
なぜなら、日本の社会と似通っている部分が多くあるからです。
「韓国も、日本と同じなの?!」
「息子だと大事にされて、娘だとそんなにテキトーに扱われるの?!」
などなど、読みながらワナワナと感情がこみ上げてくる場面が
多数出てきます。
日本でも女性の社会進出が叫ばれて、久しいような気がしますが
現実は、そんなに甘くないですよね(笑)
社会に出る前も社会に出てからも、結構たいへん。
「女の子はおしとやかなほうがいい」
「女の子は器量が大切」
「それほど賢くなくてもいい」
…なぁんて!絶対に男性は言われないであろう言葉を
日本でもよ~く耳にしてきました。
私自身、生まれてから進学、就職、結婚、転職…
といった節目節目で、たくさんの年長者のかたから、
固定概念バリバリのありがたい助言をいただきながら、
理不尽さに嘆いたり、辟易しながらも
もがいて生きてきた面もあります。
世界各国のトップに女性が就き、
活躍しているニュースを目にすることも多くなりましたが、
一方で、まだまだ女性は古い固定概念のなかに
押し込まれて生きていかなくてはいけない現実もあるのです。
圧倒的共感。
この本では、女性なら絶対だれしも感じたことのある
生きていく息苦しさや理不尽さが感じられます。
韓国社会やカルチャーも分かり、異文化体験も味わえます。
エンタメ要素も楽しめます。
テンポの良いストーリー展開や場面転換
あっという間に読み終えられる圧倒的共感のこの一冊。
おすすめです。
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