【第74回】私は幻覚剤乱用者です(タイ王国旅行記Vol.4)
子供にぶん殴られて見が覚めた。
何が起こったのかわからず飛び起きて通路を覗き込むと去っていく子どもの背中と「こっちに来なさい!」と手招きする母親の姿が見えた。
辺りを見回してみると、この列車にあるほとんどのベットは椅子に戻っていたので大半の乗客は目を覚ましたのだろう。
きっとあの子供は、その中でカーテンが閉まっている僕のベットを見て、なんでだろうと疑問に思いカーテンを開けてしまった際に、意図せず僕を殴ってしまったのではないだろうか。
やれやれ、とんだ災難だ。子どもがや