水曜日の昼下り

休日。

シフト制の私達は
平日やすみがそんな珍しいものではない。

昨夜なんてお互い
日の出の時間くらいまで
ずっと起きていた。

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「明日なにするー?」

「んーなにしよっかぁ」

「天気予報だと明日雨らしいよ〜」

「出掛けるのダルくなりそ」

「それな〜」

そんな他愛のない会話を交わし
私達はねむりについた。

-

朝。

朝なのか?
もう時計は午後2時で。
昼も過ぎている。

「病院いかなきゃなんだった」

ふと思い出し
急いで準備をする。

ここ最近全く
時間に余裕をもって支度をできていない。

「俺も行く〜」

雨だというのに病院まで送ってくれた。

休日くらい
お友達と過ごしたら?

と訪ねたこともあったが

やっぱり時期が時期な故
誘うのも躊躇われるし
休みが合う友達も少ないとのこと。

まぁ確かにそれもそうか。

-

病院がおわり
彼とまた合流。

「そういえば歯ブラシ
ボロボロになってきてたよね?
買う?」

……本当によく見ているなぁと
感心しつつ
私の母親が働いてるドラッグストアへ。

一言二言母と会話交わし
店をあとにした。

ちなみに実家の方で
猫を2匹買い始めたそうだ。

私が猫アレルギーだったからね……。

-

「診察代、思ってた倍したわ」

私がポロッと愚痴をこぼす。

婦人科系にかかっているのだが
なんかよーわからん検査もさせられて
4000円ちょっととられた。

イライラしてる私に彼が

「あ、クレープ食べる!?」

と。

クレープ……。

買ってくれるというので
お言葉に甘えてクレープ。

しかもちょっと
ケーキとか入ってるお高めのやつ
買ってもらった。

単純なので
機嫌はすぐに治った。

「帰ったら洗濯物回さなきゃね」

彼の言葉に
ウッと感じながらも
頷いて電車に乗った。

-

特別なことは何もしてない休日。

それがきっと
かけがえのない日常。

帰ったら洗濯物回して
買い物にも行って
Amazonから届いた商品を確認して

いつか
いつかきっとこれが「当たり前」で
「いつも」の「日常」になるんだけど

もはやそうなりかけてるんだけど

彼が隣にいてくれることに感謝して

ずっと一緒にいられる未来を描こう。

そんな私たちの水曜日の昼下り