そうじきとおに。

最近、自分の中で子育てに関する考え方において少し変化があった。
ちなみにタイトルの通り、“掃除機”と“鬼”に纏わる話です。

あと3ヶ月程で早いもので2歳の誕生日を迎える予定の娘。誰に似たんだか驚くほど甘えん坊のくっつき虫で、すっかり第一次反抗期と呼ばれるイヤイヤ期真っ盛り。
そして同時に、今までは全く興味を示さなかったものにも心と体が疼くようになったようで、最近急にわたしが掃除機をかけていると一緒に持ちたがるようになった。
もちろん効率は悪くなるけれど、「お手伝い」という点でも成長の一つになると思い、その変化をとても嬉しく思い、「じゃあ一緒に掃除機かけようか。キレイキレイしようね。」と一緒に持たせてあげた。
...がここは本当誰に似たのやら、とにかく自己主張が強く人に指図されるのが本当に嫌いな娘は、わたしが一人で持ちたい!好きなところに行かせろ!とわたしと一緒に持つことを嫌がるのである。
一人で持たせてあげたいけれど、我が家で使っている掃除機はダイソンのパクリ商品的な掃除機で、本家のものより重量感がある。以前使っていた掃除機は吸引力弱めだったので、今の掃除機で十分満足はしているのだが、なにせ重い...。(だからメゾネットタイプのアパートの2階暮らしのわたしは、階段の掃除機がけは1ヶ月に1回やれば良い方。お恥ずかしい話です。でもね、それすらも億劫になるくらい重いんです...。)
だから娘の気持ちを汲んでしまったら危うく事故に繋がる可能性もなきにしもあらず。

娘のやりたいと思うことを思う存分やらせてあげたいけどできないこのもどかしさ、一体どうしたら!?

としばらく考える日々が続きました。
そしてふとある日そういえば子どものおもちゃ掃除機って売ってるよなと思い出したのです。
まあ結果から言うと、旦那にも高いしいらないでしょと言われ、そして言い出しっぺのわたしもほんのひと時の興味であろうし数回使って以降ただのかさばるブツ(笑)になっても困るしな、ということで購入するまでは至らなかったわけですが。
とりあえずわたしにとって掃除機のおもちゃは、確かにアンパンマンの掃除機は可愛いし、ダイソンのはリアルで格好良いけれども、そんな子ども騙しなんて必要ないでしょ、と思ってしまう存在だった。だから、今回このような形で一瞬でも本気で購入しようか迷った自分自身の変化に驚いた。

次に“鬼”のお話。
このご時世なかなか前までのように大好きな電車に乗ってお出かけもしにくく、旦那の仕事がお休みで車を出してくれる日以外の行動範囲は自宅から徒歩圏内の公園やコンビニ、薬局程度。
幸い自宅から徒歩5分圏内に児童館があり、娘が生後4ヶ月の頃からよく遊びに行っている。そしてそこで有難いことに縁があり2人のママ友ができ、かれこれ1年以上仲良くさせてもらっている。
なるべく接触は避けるべきだからと前ほど頻繁には会えないけれど、月2くらいでは定期的に児童館にゆるーく集まってゆるーく娘たちを遊ばせゆるーくママ友話に華を咲かせている。
そして先日も例の如くゆるーく集まったのが、その際突然ひらがなとイラストが書いてある積み木を数メートル先から指差して、「おに...」と今にも泣きそうな表情で一言発して訴えるお友だち。どうやら前にその積み木で遊んだ時に鬼のイラストが描かれた積み木を見つけてひどく怖がって、それを思い出してるんだろうとのこと。
その子のママ曰く、パパが娘を溺愛しすぎてなかなか注意をしたり怒ったりすることができないんだそう。そんな時にそのパパは「鬼から電話」という、悪いことをしたら鬼から電話が来て怒られるよ!というスマホのアプリを駆使して、自分の代わりに鬼に娘を怒ってもらっているとのこと。

このアプリの存在自体はわたしも以前から知っていた。でも単純に鬼から電話が来るなんて大人でも怖いし、わたしは子どもを怒ることには慣れているので(?)必要性を感じたことはなかった。というか、単純にそんなトラウマを植え付けるようなことしたら子どもに悪影響なのでは?恐怖政治ならぬ恐怖教育ではないかとアプリの製作者に嫌悪感すら抱いていた。
しかし、ママ友からこの話を聞いた時、そんな形であのアプリに需要があるのか!と気付かされた。
もちろん使いすぎは良くないし、「鬼は怖いのよ」という事実を1歳のうちから教え込むのも少し違うなとは思う。
しかし、大切な我が子の成長のためにここはダメだと伝えるべきだ...でも普段は仕事でなかなか一緒に過ごせないからこそ良かれと思って怒ったのをきっかけに可愛い我が子を泣かせてしまったらどうしよう...嫌われてしまったらどうしよう...そんな親にとっては鬼に頼るというのも選択肢の一つ。
鬼に代わりに怒ってもらって子どもが泣いてしまったら、次は親が「鬼さん怖かったね。でもパパ(ママ)も鬼さんと同じ気持ちだよ。だから次からは気をつけようね」とフォローすればいいだけの話だ。
アメとムチ、大事。
怒ったらそのあとは優しく慰めて受け止めてあげればいい。怒ること自体は悪じゃない。愛あってこその「怒り」だ。


そんなわけで、ここ数週間のうちに“掃除機”と“鬼“のおかげで、この世の中に必要のないものなんてないということを学んだのである。
そして、だからこそ、本当に「自分にとって」必要なのかどうかをしっかり考え、見極めて購入、使用することが大切になってくる。
「必要なもの」は人それぞれ違うからね。


ちなみにそんなわたしが今一番欲しいのはAmazon Fire TV stickです。。(テレビ裏の接続部分を娘にいじられたのが原因と思われるのだが、ある日突然起動しなくなり、大好きな映画や海外ドラマをテレビで観られなくなってしまったのが結構辛いのである)
誰かからのプレゼント、お待ちしてます。(笑)

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