【TRPG】一粒で五度おいしい!? TRPGをしゃぶりつくせ!
■はじめに
ここのところ、ちょっと暗い話、否定的な話ばかり書いていたので、今回はTRPGの明るい面を取りあげたいと思います。
TRPGには、一粒で五度おいしいと言ってもいいぐらい、多様な楽しみ方があるのです。今回はその楽しみ方についてご紹介します。
■ルールブックを楽しみつくす
判定方法をはじめとしたルールを読んで理解するのは大変かもしれませんが、世界設定の部分は単純に読み物として楽しむことができます。
小説の設定を読むように、そのシステムの世界観を理解していくことができれば、セッションでもいかすことができますし、何より、世界設定は読むだけで楽しいものです。
しかも、世界設定を読んでいる中で、「これはシナリオにできるのでは?」と思うことがあります。たとえシナリオを一度も作ったことがなくても、この機会に「シナリオを作ってみようかな」と思えるようになります。
■サマリーを楽しみつくす
セッションでは、全員がルールブックを持っていることはまれです。そのため、ルールや世界設定をまとめた「サマリー」が必要になります。
最近はPDFでサマリーを公開しているシステムも増えてきましたが、サマリーがない場合、自作する必要があります。経験則ですが、人間が一度に把握できるルールの量は限られているので、「サマリーはA4用紙両面におさまるようにする」とよいでしょう。
実はこの作業、非常に面白いんです。
学校の勉強でも、わからなかったところがわかると、楽しいですよね。サマリーはそのシステムをしっかり理解していないと作れないので、よいサマリーが作れたとき、「僕はシステムをきちんと理解してる」と胸を張ることができるようになります。
これは自信につながり、GMをするとき、安定したマスタリングができるようになります。
サマリー作りは面倒と思う方もいるかもしれませんが、サマリー作り以上に、ルールを理解する方法はないので、ぜひとも挑戦してみてください。サマリー作りは「インプットとアウトプット」なので頑張りましょう!
■セッションを楽しみつくす
これはもう言うべきことはありませんね。
システムを理解し、世界設定を理解し、サマリーを作り、シナリオを作り(用意し)、セッションに臨む。これだけ準備すれば、セッションは9割成功したも同然です。
仮に失敗しても、やれることを全部やったうえでの失敗なので、立ちなおりも早く、「次はこうすればいいんだ」とすぐに気づくことができるでしょう。
■セッションの記録を楽しみつくす
セッションが終わってはい解散、ではちょっとさびしいものがあります。
そんなときこそ、セッションの記録をつけてみましょう。
別にネットで公開しなくてもいいので、箇条書きで面白かったこと、よかったことなどを書いてセッションを振り返るだけでも楽しいものです。
反省会ではないので、面白かったことやよかったことだけを書いて大丈夫です。この作業をしているうちに「ここをこうすればもっとよくなる」ということに気づけるはずです。
もし、ひとりで書いてひとりで読むのがつまらないなら、参加者にだけ、セッションの記録を見せるのもいいでしょう。
■シナリオ作りを楽しみつくす
どんなに有名で遊ばれているシステムでも、公開されているシナリオには限りがあります。その中で自分に合うシナリオを選ぶとなると、遊べるシナリオはさらに限られます。
そんなときは、自分でシナリオを作ってしまいましょう。
ルールブックにシナリオ作りの指針が書いてあるものもありますが、私のおすすめは、ルールブックについているサンプルシナリオを分解して研究してみることです。
そのシステムで主に使われるシナリオの構造がわかれば、そこに自分のアイデアを入れて、自分好みのシナリオを作ることもできるでしょう。
■終わりに
ここであげたもの以外にも、TRPGの面白さ、楽しさはあるはずです。特にセッションの楽しみ方については、もっと細分化できるでしょう。
自分なりにTRPGの楽しみ方を見つけて、より面白いセッションにしていきましょう。
■YouTube「期待値なんてない! -TRPGについて語るチャンネル-」
■TRPG circle F.I.N.(エフ・アイ・エヌ)
大阪で活動するオフラインのTRPGサークルです。
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