見出し画像

味噌仕込みの季節です!

 今は、24節気でいくと『寒』の季節。

自分で味噌を仕込む方々は、そろそろ寒が明けますよー!準備は万端ですかー?


本業、お味噌の話。

 さて、お味噌にも仕込みのシーズンというものが一応ありまして、この時期に仕込むものは寒仕込みというんですよね。

一年でもっとも寒い、二十四節気でいう、『寒』の時期に仕込むと、

空気中の雑菌が少ないから上手に仕上がる…とか、

低温から、時間をかけてゆっくりと寝かせる事で良いお味噌ができる…

なんて、色々な説がありますね。


個人的には

 時期的に大豆も、麹にするための原料(米や麦)もちょうど揃っている

かつ、

農家の閑散期となる時期が、ちょうど寒の季節の辺りになる


というところで、いわゆる『寒仕込み』というものが始まったのでは?なんて思っているのですが、、、


つまり、

新米が取れたら、お年とり(年越し)の準備でせわしねぇ。(長野ではお年とりと言いますよ)

お正月を過ぎたら、もう田畑には雪が積もり畑仕事はお休み状態だわさ。

手が空くから、古米を麹に加工すんべ!

大豆もあるし、んだら、いまのうぢにみそ仕込むべ!


 ってな感じで、とにかく寒の時期に出来るような畑仕事が少ないので、そこでみんなを集めて味噌仕込みだったのでは?と、想像しています。あくまで個人の推察です。


実際のところはどうなんでしょうね?


なんでも循環させる昔の人。

 こうやって、昔の人の生活に想いを馳せてみると、私たちの何代か前の御先祖様達は、本当に働き者で、資源や行動に無駄がない!


お米を育てて、収穫し、寒くなって畑仕事が落ち着くと、今度は藁を編んで日用品を作る。

新米が取れたら新米を食べて、古米を麹に。→古米の方が麹にするには良いという説もありますよね。

畑や山で取れ過ぎたものは干す。漬ける。→保存食にする。

食べて出したら、畑の肥やしに。→究極の循環


ちょっとあげるだけでも、全て理にかなっていることばかりで、感心させられます。

書き出すのは簡単だけれど、今の生活をしながら実際にやったら、1日24時間では到底足りなさそうです。


もしかしたら、テレビを観ながら藁細工は作れるかもしれないけど、こうして文章を書くことは明かに無理ゲー。


そこで、声を大きめに言いたい!

『寒仕込みじゃなくても味噌仕込めますよー!!』


意外と知らない方も多いのですが、お味噌はいつ作っても、ちゃんとお味噌にしあがります。

 現代の暮らしをしながら、昔の人のリズムに合わせるのって結構大変だと思うんですよね。

それに、昔と違って大豆も、麹も通年用意できる環境です。


だから、無理に『仕込みの季節だから、忙しいけどやらなくちゃ!!』と思って一生懸命頑張るより、

『いつでも仕込めるし、寒の季節じゃなくてもまぁいっか!』くらいの気持ちでいいんじゃないでしょうか。


『いつも20kg仕込んでるから、20kgは仕込まなきゃ!』より、

『とりあえず、忙しから半分でもいいか!』という位、もう少しラフな気持ちでいいんじゃないでしょうか。


 ぶっちゃけ、塩の配合と保存場所さえしっかりと気を付ければ、夏に仕込んだとしてもそうそう失敗しません!

麹の粒が残っているのも、大豆の潰しが甘いのも、どれも失敗ではなく成功。個性ですしね。


 ここのところ、急に大変そうに仕込みの支度をされるお客様が多いのでこんな事を思いました。

店舗ができてワークショップをやるなら、すごーくゆるくやってみたいような気もしますね、、、




気に入ったものがあれば、お勧めしていただけると嬉しいです! 頂いたサポートは、他の方へのサポートとして循環させていただきます♪