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お客様は神様ではない。だって、にんげんだもの。


おきゃくさまはお客様。

『お客様は神様だ!』と言う言葉があります。

とはいえ、今の時代、そんな言葉を真っ直ぐ受け止める人の方が少ないですよね。


かく言うわたしも、『お客様は神様ではない』と思っています。

もちろん消費者として買い物をする時も、その気持ちは変わりません。

作られたもの、それを作ってくれた人に、感謝の気持ちを持って買い物しています。

配送してくれた人、店頭に並べてくれた人、レジ打ちしてくれた人…たくさんの人が関わって、自分の手元に商品が届くというのは、よく良く考えたらもの凄く大変な事です。


だから、買うのも感謝。
欲を言うと、買ってもらうのも感謝の気持ちがあって欲しい。


そんなふうに思うのは、エゴなのかもしれないけれど。

先日、こんなお客様がいました。

そのお客様に連絡した、配達予定時間は『午前中』
午前11時前に電話をくださり、

『今日の午前中に配達に来ると言ったのにまだ来ない!今きてもらわなきゃ困る!』

と、相当ご立腹!です。

(確かに、家族だけで小さくやっているので、配達も人手が限られています。
出来るだけご希望に沿うように配慮はしていますが、作業がたてこんでしまったりすると、どうしても変更せざるをえないことはあります。)


でも、まだ、約束の午前中です。

「今、配達に回っているので、お昼前には伺うと思うのですが…申し訳ありません。」

と、答えたら、なんとそのお客様!


ガチャン!!!!

何も言わずに電話をお切りになりました。

田舎、都会関わらず、まだ、こういう方がいるんですよ…。
こういう電話をかけてくる方は、年配の方。そして、だいたい大口のお客様ではありません。

正直に言いますが、ドン引きです。

まず、電話を一方的、攻撃的に使う神経にビビります。

きっとこのお客様は、客だから売り手より立場が上だと思い込んでいるのでしょう。

他のお店でも、きっと同じような態度をしているはず。

でも、お客様は、お客様。
それ以上でも、以下でもありません。

年上だろうが、年下だろうが関係ありません。
人としては対等です。


買ってもらって感謝。
作ってもらって感謝。

お互いに感謝しあえて、『お客様』という関係になるのであって、『お客様』だから特別にしなければならないというのは違う気がしています。


少なくとも、わたしはそう思っています。


それに、少なくともわたしは、人としてあるべき言動をされない方と、仲良くするつもりは毛頭ありません。
だって、一緒にいて、嫌な気持ちになる人とは、お付き合いしたく無いじゃないですか〜。

それが、お客様でも、友人であっても同じです。


人を貶める人とは、出来るだけ関わらない。

だからといって、面と向かってそういうのも違うと思っています。

わざわざ、荒波を立てる必要もないので、出来れば、何か問題が起きる前にそっと一線おけば、それでいいじゃないですか。

相手が気付いても、気が付かなくても、それでいい。


もしかしたら、相手の虫のいどころが悪くて八つ当たりしたのかもしれないし、(とはいえ、自分の機嫌を自分で取れない人もどうかと思いますが)

その人が悪いのではなくて、ただ、自分とは合わないだけと受けとった方が自分もラクです。

キライな人は少ない方がいい。

改めて、そんなふうに思う出来ごとでした。



因みに、その後電話をくださった、また別のお客様のお陰で、とても優しい気持ちになれました。

『そちらのほうに行く用事があるから、ついでに電話してみたんだけど、麹あるかしら?』

ちょうど在庫切れで、最短で3日後になることを告げると、


『あら〜、残念。でも、いいのよ、気にしないで。また電話してからもらいに行くから。本当に気にしないでね。また、行くわね。』


さて、買いものをする時、あなたはどちらのお客様ですか?

どちらのお客様でありたいですか?


わたしは後者でありたい。

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