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気象第58回一般過去問問4より 「氷晶、雪、みぞれ、あられ、雹」とは 12/30

問4
雲中における氷粒子の成長について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)氷晶が雪の結晶に成長するとき、柱状と板状のどちらの形状の結晶になるかは、空気の過飽和度によって決まる。
(b)雪結晶どうしが衝突したとき、温度が低いほど付着して雪片となりやすい。
(c)あられは、水滴と氷粒子が共存している過冷却雲内で、昇華により氷粒子が急成長して形成される。
(d)ひょうは、積乱雲の内部に多数の過冷却水滴があり、強い上昇流が存在するときに、雲の中に保持されながら成長する。

(a)
このような問題の時、正しいことが書いてあるので正しいから正。
としてはダメで、これだけのことではなく、、
この問題のように
空気の飽和度だけで決まるんじゃなく、気温も当然関係する。
(a)は誤

(b)
少し濡れてた方がくっつきやすいのはどれもだと思います
(b)は誤

(c)

あられとひょうについて
気象庁HPより

あられ
雲から落下する白色不透明・半透明または透明な氷の粒で、直径が5mm未満のもの。
 直径5mm以上は「ひょう」とする。

「雪あられ」と「氷あられ」とがある。予報文では、「雪あられ」は雪、「氷あられ」は雨に含める。

気象庁HPより

雪とは
季節が秋から冬へ移りシベリア大陸から冷たい空気が流れ込むようになり、雪の季節と なりました。雪とは、空気中の水蒸気が昇華(気体から固体への変化)してできる氷の結 晶の集まりであり、地上に降る現象を「降雪」、地上に積もった状態を「積雪」と呼びます。 

雪ができ、地上に降るまで
空気には水蒸気が含まれており、上昇気流によって上空に運ばれ、上昇すると気圧が下 がるため、その分空気は膨張して気温が下がります。こうして冷やされた水蒸気は、非常 に小さな水滴となります。これが、雲の粒です。さらに上昇を続け気温が 0℃以下になる と氷点下でも液体の状態(過冷却)の水滴となります。さらに気温が低くなると大気中の 固体微粒子(エーロゾル)などを核として氷の結晶ができてきます。この氷の結晶を氷晶 と呼び、雪のもととなります。 雲の中ででき始めた頃の氷晶は、雲の中で浮遊できるほど非常に小さく直径 0.01mm 以 下です。氷晶の周囲(特に-10~-20℃の場合)には、過冷却の小さな水滴が浮遊しており、 この水滴が蒸発して、気体である水蒸気が氷晶の表面に昇華して付着することで、氷晶が 成長し雪の結晶となります。大きくなった雪の結晶は落下し始め、地上に達すると雪にな ります。また、雪の結晶同士が落下中にくっついて大きな雪片になることもあります。 雪が地上に落下してくる際、周りの気温が 0℃付近の層を通過すると解けて雨と雪の混 在した状態(みぞれ)となります、この層が融解層です。さらに落下して 0℃以上の層を 通過する間に雪がすべて解けて地上に降ってくると雨となります。但し、湿度が低い(乾 燥している)と蒸発・昇華して、熱が奪われるためなかなか解けず、地上の気温が 5℃程 度でも雪になることがあります。

東京航空地方気象台より

雪、あられ、ひょうについての説明です。

色と形で気象予報士!さんより

上図のように
あられとひょうは

ライミング
氷晶と過冷却水滴が接触すると、過冷却水滴は氷晶の周りを覆うように凝結します。この過程をライミングといいます。
こうしてできたのがあられや雹で、それが融けると大粒の雨となります。

色と形で気象予報士!さんより

このように氷晶に水滴がくっついたかたまりで、あられの大きいのが雹。
雹は雲の中でかき回されて出来ます。なので夏に大きな積乱雲でぐるぐる回されると溶けずに大きな塊で落ちて被害の出ることがあります。
(c)の昇華でできるのではなので
(c)は誤


(d)はその通りなので
(d)は正

よって解答は


気象庁 | 天気分布予報・地域時系列予報 (jma.go.jp)

おはようございます。
よく眠れましたか?
こちら曇っていますからまだ真っ暗です。
2022年も今日で終わりですが、気持ちあせるばかりです。
妻はまだ起きてませんので体の調子はどうなのか分かりません。
なかなか1日で治るのは難しいと思います。
今日はやり残さないようにいい日にしましょう。
good time!

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