#名刺代わりの小説10選
初めまして。
いちりと申します。
noteでは好きなことを好きなように
ゆる〜く更新予定です。
気が合いそうでしたら、
仲良くしてもらえると嬉しいです。
だらだらの自己紹介代わりに
大好きな小説を選んでみました。
ではさっそく。(※敬称は省略しています。)
1.すべてがFになる/森博嗣
ミステリーが好きになるきっかけの作品。
中学生の頃の朝読書で、
半年くらいかけて読んだことを覚えている。
ストーリーも文章も幼い私には難しかった。
でも書き出しの一文やラストの一文を覚えているくらい印象的。
すべてがFになるでノベルスという形の本があることを知った。
2.スクールアタックシンドローム/舞城王太郎
圧倒的文圧と独創的世界観の舞城王太郎作品の中で、現実に近いような錯覚を起こすこちらをセレクト。
純文学とミステリの狭間のようなクライマックスが印象に残っている。
舞城王太郎を知ったきっかけは栞。
前述した「すべてがFになる」のノベルス版に挿入されていた栞に今までのメフィスト賞作品が羅列されていた。
その中で、作者名はもちろん「煙か土か食い物」というタイトルに惹かれ読んでみたところ、しんどくなるくらい好みドンピシャで貪り読んだ。
あのときの直観を信じてよかった。
「世界は密室でできている」と「短編五芒星」の「あうだうだう」が同列に並ぶくらいラブ。
3.火車/宮部みゆき
宮部みゆきのミステリーの中でも社会問題と絡めた作品が好き。謎解きだけではなく別角度に頭を使う。
特にこの作品は金関係にまつわる話だった。
読んだ頃は中学生だったので、自己破産をするとクレジットカードが作れないことをこの本で知った。
お金は大事にしよう、と怯えたことを覚えている。
他には「クロスファイア」が好き。
推理小説要素を絡めたファンタジーで、妙に納得してしまうラストが辛かった。
(2021年9月現在、火車はkindle化されていないようです。)
4.リバース/港かなえ
読み終わった後の鳥肌。
知らないということの罪を突き付けられた。
あと、タイトルを表現している単行本の表紙をよく覚えている。調べてみたけど今はもう売ってないのかな?
詳しく言うとネタバレになりそうなので割愛。
5.メビウスの守護者/川瀬七緒
「法医昆虫学捜査官シリーズ」第4作。
今まで読んだ推理小説の中で最も圧倒された動機。
虫ギライにはなかなか厳しいところもあるが、それを上回る衝撃展開でついつい読んでしまう作品だった。
あと虫以外にもいろんな知識が盛り込まれている。「ヴィンテージガール」も読んだが作者の取材力がすごい。
6.時計館の殺人/綾辻行人
いろいろ魅力的な作品があるが、私の中ではこれを選ぶ。
1つの事実ですべてがひっくり返ってしまう。
その衝撃度が私の中で最も大きかった。
7.マリアビートル/伊坂幸太郎
殺し屋がたくさん出てくるエンタメ小説。
私が初めて新書で買った小説で、傷つけたくないからブックカバーを付けて読んでいたことを覚えている。
と思い調べていたら、
ハリウッドで映画化するんですか!?
あの「王子」役をどんな感じで出してくるのか楽しみすぎる。「王子」の嫌らしさが本当に嫌だった。
8.容疑者xの献身/東野圭吾
エンタメ性の高い「マスカレード・ホテル」と悩みましたが、タイトルまでの転換を含めてこちらをセレクト。
ガリレオシリーズの長編は読み終わってからタイトルが理解できるので、本編と二度おいしい感じ。
ミステリ要素と人間的なドラマが入り混じっていて読後は苦しくなる。
あの重たいドラマの中に出てくる凶器が身近なものであるところも心にくる。
9.幕が上がる/平田オリザ
青春小説!
10選の中で唯一のサワヤカ高校演劇部小説である。
私は普段青春小説を読まないし読めない。さわやかすぎるから。
最初は青春小説か、とぼんやり読んでいたがクライマックスはもう夢中だった。
ラストは授業中に読んだ。
思わず授業中に泣いてしまいそうで、そのことをレビューに書いた。
採用されて帯や宣伝に使用されて、親にばれた。
10.スロウハイツの神様/辻村深月
下巻の伏線回収とクライマックスに惹かれたこちらをセレクト。
登場人物のチヨダ・コーキによる天才っぽさが印象に残っている。こうして10選してみると、天才っぽい天才か秀才が出てくる小説が好きみたいです。
上下巻で長くなることを覚悟していたが、下巻は特にするする夢中で読めた。最近の作品は読めていないので、特に「かがみの孤城」が読みたい!
おわりに
学生の頃に読んでいた作品が多い。こうして並べてみると刺激を受けたものが多く印象に残っている。
青春時代の小説や漫画、映画が人格形成に影響してきそう…
noteはのんびり好きなもののログを書いていこうと思います。
▽▽▽ ▽▽▽ ▽▽▽ ▽▽▽ ▽▽▽
仁科いちり
趣味:読書・現代短歌・邦画・イラスト
プロフィール:建築学科卒業。現在は建設コンサルタント業で橋梁の設計に携わっている。期間限定ガルボの紫いも味が好きだった。
▽▽▽ ▽▽▽ ▽▽▽ ▽▽▽ ▽▽▽
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?