2023年5月の記事一覧
読書記録「たかが殺人じゃないか」
タイトルに惹かれて文庫本を購入した。
「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」というタイトルあるように、戦後を舞台とした推理小説である。
戦後での「たかが殺人」とは。
主人公は高校三年生の風早勝利は、ミステリ小説家を目指す推理小説研究会部長。
中止となった修学旅行の代わりに、推理小説研究会と映画研究会の合同合宿として温泉での一泊旅行へやってきた。そこで密室殺人事件の第一発見者となる彼ら。
読書記録「名探偵のままでいて」
「孫が持ち込んだ謎を解く認知症の安楽椅子探偵ミステリ」である。
この設定にまず惹かれた。
そしてラストにぐぐっと惹かれた。
最後に提示された謎の虜である。
孫の楓が持ち込む謎を、話を聞くだけて仮説を立てていく祖父。
古本に挟まっていた記事やプールでの人間消失など。
祖父は仮説のことを「物語」と呼び、真の物語に迫る時には煙草を燻らす。
名探偵の「さて、」のような謎解きのお約束が祖父の「煙草を一本く