第5講 ポートフォリオは2種類作ろう
1 ポートフォリオとは何か?
語源はイタリア語のPortafoglio(ポルタフォリオ)で「札入れの財布」のこと。そこから転じて英語のPortfolioは「書類を運ぶためのケース」を意味する。書類を綴じる前段階の状態であり、内容をまとめながらも、部分的に差し替えることを前提にしている。
場面や相手に応じてコンテンツを差し替えることが含意されている。
(金融用語でポートフォリオといえば、預金、株式、不動産といった資産の一覧を意味し、株のポートフォリオといえば所有・売買する銘柄一覧を意味する。教育用語のポートフォリオは、レポート、ボランティア活動、受賞・入賞の課外活動など、科目テストでは測れない生徒の能力をまとめたものを指す。)
2 ポートフォリオはプレゼン材料
アートやデザインなどクリエイティブ系全般でポートフォリオとは、能力や実績を評価してもらうための資料であり、広義のプレゼンの材料である。バインダーやクリアファイルに綴じることが多いのは、場面や相手に応じてコンテンツを差し替えるため。「簡易作品集」ではない。見た人が作家の個性、歴史、目的、魅力を感じ、仕事をオファーしてくれることを目標にしよう。
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