第8講 画廊にアプローチする 〜パートナーの選び方
前回の「画廊を知る」に続く後編です。ここでは商業画廊の取扱い作家になる道筋を説明します。
1 アーティストにとって画廊はエージェントでありパートナーである
作品を販売するだけならば、画廊(商業画廊、以下画廊)に頼らずとも作家自身でできなくはない。しかしそれができたとしても社会性に乏しく、アーティストとしての世間的認知はないに等しい。
画廊で展覧会を開き、作品が市場で流通することでアーティストとしての地位を築くことができる。(自分でプロモーションする方法については別に説明します)
アーティストにとって画廊はスポーツ選手や俳優にとってのエージェントつまり代理人であり、重要なビジネスパートナーである。単なる展示空間や小売店ではない。また画廊は作家の代わりに販売することで分け前をもっていく必要悪ではない。前の講義で説明した通り、画廊は作品制作以外の煩雑な業務をこなすことで作家の制作活動を保証している。
画廊にアプローチすることは、ビジネスパートナーを探すことであり、作品を取扱ってもらうことは自分がパートナーとして選ばれることを意味する。いわば結婚相手を探すようなものである。一生添い遂げるかどうかはともかく、生涯のパートナーを探すつもりでアプローチしなければならない。
2 画廊をリサーチする
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